冬の伊良湖岬の暴風強風どんなもん
4万キロを目前の旗艦C B1300SFに大枚かけてスプロケ交換等やったのだから、これは走りに行くべきでしょう。幸いにも次の日は日曜日でしかもお出かけ日和のポカポカ日和なので、まさしく走ってこいと言わんばかりなのだ。まっちゃんも「行ってこればー」と応援してくれるので、これは正々堂々威風堂々と出撃できるぞ。さて、当日朝は、当然、テンションアゲアゲで早めに起きてしまって、ご飯味噌汁&まっちゃん特製ベーコン・オン・ザ・プライパン・モーニングカフェ風を食うと、準備して用意して、今日はポカポカ陽気になるらしい最高気温20度近くなるらしい、完全なる異常気象の地球温暖化以外の何者でもないこの有様に、危機感を抱くどころか脳天気にバイクで行くぞ行っちゃうもんねーなどと言ってる輩はどんなもんなんでしょうかね、小坂優先生。とはいえ、朝はまだまだ冷えるので、冬装備、ダウンベストに冬手袋、気温が上昇したらダウンベストを脱いで手袋も春夏用に交換できるように持っていこう。幸い、CB1300SFにはシート下に収納スペースがあるからな。これがCBR600RRなら無理だが。
こうして準備万端で、実家新型ガレージより、何度もいうがスプロケチェーンにブレーキパッドを交換して、足回りバリバリになった旗艦CB1300SFを引っ張り出すと、エンジン一発始動! 吠えるエクゾースト、唸るインラインフォア、最強HONDAが目覚めるのであった。では出発。
まずはコスモ石油でガソリンを入れる。いつものように、割引ルーチン、ポイ活ルーチンを済ませてガソリンレギュラーは160円でっせ、マジ高止まりで、一体この先どうなるのやら、夢のような90円の時代はもはやまさしく夢のような話になっちゃたんだね。っていうか、なんであの時期はあんなに安かったんだろうね。円が高かったからか、でもそれだけとは思えんのだが、きっとそういう気分の時代だったのだろうなあ。経済とは生き物なんで、みんなの気分次第でどうにでも変わるのさ。そういう意味では、今はじっと我慢の時代なのであろうなあ。嫌だなあ我慢はしたくないなあナロンエースだなあ。
満タンにして出発する。さて、今日の行き先であるが、冬のツーリングの選択肢は少ないので、結局、知多半島か蒲郡か浜名湖か、あるいは伊勢神宮くらいになってしまうのだが、どうにも飽きたりでつまらない。つまらないけど他にないから、今日は遠征したいので、浜名湖まで行くことにしたんだけど、とりあえず時短のためにワープ航法を使うことにした。国道19号線に出て、春日井インターから高速道路に乗ると、一気に加速してワープだ。目指すは岡崎インターか、あるいはもう一つ先の音羽蒲郡だ。ぶっちぎりで飛ばすぜ。新調したチェーンとスプロケの力を見せつけてやるぜ。でもめっちゃくちゃ寒いじゃん。何これ、ポカポカ陽気とかどこ行っちゃってるの。あっという間に指先の感覚がなくなってきたぞ。完封直撃の前面はダウンベストのおかげてなんとか体温を維持しているのだが、腕と手指は氷の微笑状態。しかし、足元はなぜか水冷エンジンのラジエターからの熱風であんまり寒くないのが不思議だな。カウルもないのになんでだろうか。どなたか流体力学の分析をしてみてね。
ぶいぶい言わせて走ってるつもりなんだが、あまりの寒さに巡航速度は高速道路における燃費節約速度になっちゃてるもんだから、制限速度120キロの東名高速道路の星たらんと思ってるらしい尾張小牧ナンバーの白いアルファードとか尾張小牧ナンバーの白いベルファイアーとかすんごい勢いで走り去っていくので、くっそー世界のホンダを舐め腐りおって、三河の田舎メーカーのくせに、一人だけ儲けをがめやがって社会貢献という言葉を知らんのかくそ、カーネギーを見習えよくそ、などと思っていても、所詮下請けの下請けの下請けのそのまた下請けの分際で何をほざいているのだ、なのであった。
しかし、ワープ航法のおかげで、あっという間に三河中心部までやってきたので、予定通り音羽蒲郡で高速道路を降りた。とにかく冷え切ったので、どこかで温かい飲み物を飲んで解凍せねば。国道1号線に入ると、最初の現れたローソンは満員御礼だったので、その次のファミマに入ったら、そこも満員御礼だった。仕方がないので、隅っこの方に止めて、お店に入ってファミマルのほっとゆずを買って飲んだ。見れば駐車場に止まっている車はなぜかほぼ全台乗車中、みなさんなんか食ったり飲んだりしてるわけでもなく、なんでここで止めて、車の中で何をしているのかよくわからん。
温かいものを飲んで水分補給も完了、再び国道1号線に入って浜松方面に走っていくのだが、ここでちょっと気が変わった。浜名湖やめ。ポカポカ陽気なら、久しぶりに渥美半島に行ってみようか。伊良湖岬だよ。悪名高い、強風防風のあの伊良湖岬だ。ずいぶん昔にまっちゃんと訪問したときは、車のドアを開けたらドアが吹っ飛ぶかと思える暴風で、とても観光なんぞできへんかった。食いもんやもなかったので、結局、某ファミレスで食うハメになっちゃった。そういう、あまりいい思い出がない渥美半島。もっと昔にはオフ会もあって雨に降られた。もっともっと昔には、中型バイクで初めて来て、オレはこんな遠くまで来たぞ図がいんだぞえへん、なんて思ってた黒歴史、そんな渥美半島、久しぶりに行ってみるか。そうなったらルート変更、途中で国道23号バイパスに乗り換えるのだ。そしてこのルートで一気に豊橋の市街地渋滞交通量の多い道をパスして田原市に行くのさ。行くぜ誰にもオレを止められないぜー。
が、しかし、様子が変だぞ。そう言えば、国道23号線はどこからどこまで通行止めとか言ってなかったっけ? 架橋工事だったかな、と思いながら正面横を見れば、この前来た時にはなかった工事中の高架道路のまさしく建設中の足場が組まれた延々と万里の長城のように蒲郡から豊橋に向けて聳え立ってるのではないか。やばい、あれが工事中で通行止めなら、どこを走ればいいのさ。困惑しているうちに、流れについて、手前の細い道に入ってしまった。だってみんなそっちに入っていくんだもん、これが迂回路なのかと思ったんだけど、どうなのかよくわからんけど、とにかく、その道をどんどん走っていったら、怪しい実に怪しい、マジでいいんか、どうなのさ、工事中の高架の側面を走っていくと、やがて川に突き当たってしまったので、川の堤防の上を走って、とりあえずなんとか普通の道に出た。そこ道を走っていくと、ようやく国道23号線バイパスの生きている部分に入ることができたので、よっしゃーこれで行けるぜ、やっぱり誰にもオレを止められないぜーと思ったんだけど、伊良湖岬こちらの案内看板のある交差点で信号が赤だったので止まった。残念ながら伊良湖岬まで300メートルではなく42キロだった。
そこから国道259号線に入った。この道本当に久しぶりなんだけど、相変わらず流れが悪い交通量に比例していない哀れな作りで、ところどころに「渥美道路の早期完成を!」と看板が出ているのも頷けるな。豊橋から田原に入ると、キャベツ畑が広がる農作地の真ん中を国道は走っていく。このまま進むと太平洋側に出られないので、どこで曲がるか確認するために、コンビニに入った。そこで再び水分補給して、スマホのGoogleマップ検索したら、もうすでに目と鼻の先で曲がるのだった。危ないところだったぜ、通過しちまうところだったぜ。
再び発進して、交差点を曲がると、県道414号線を進んで行く。狭い田舎道で、交通量も少ないけど、前を地元のじーさんの軽トラが走っているので、のんびりゆったりペースだった。そののんびりペースのまま太平洋側の国道42号線に至ると、そこからは別の地元の車が前を走っているので、これまたゆったりのんびりペースで走るのだった。思ったほど風もなく、寒さも緩んできたので、天気もいいから、のんびりゆったりペースでまあいいか。サーファーの町らしい、サーファーのお店がいくつもあった。サーファー御用達のレストランもあった。やっぱりロコモコとかメニューにあるのかな。
さて、伊良湖岬まであと一息のところで、ついに地元の車が脇に逸れたので、道が開けた。一気に加速して、岬までの最もいい感じの道のりをバリバリで駆け抜けると、恋路ヶ浜の駐車場に入った。駐車場は満車だった。路上駐車もいっぱいで止めるとことは全然なかった。駐車場の一角で何かのイベントが開催されているようで、マイクを持った司会者らしき人が、全員参加のじゃんけんやって盛り上がってた。とりあえず路駐して、ランドマークだけ写真を撮ったら速攻で撤収だ。三河湾側の国道259号線で豊橋方面に向かう。そろそろ腹減ってきたなんか食いたい。しかし、渥美半島には食い物屋がない。いや、食い物屋がないのではない。渥美半島にはうまい食いもん屋がたくさんあるが、どこも11時から営業なんで、それまで待っとられん。だから、24時間営業のファミレスやマクドナルドは最強、そういう店がないので難儀なのだ。この辺りには唯一ある某ファミレスに行くしかないか、しかし、それはできるだけ避けたいような気がするので、なんかいいアイディアはないかと思って走ってたら、コンビニがあったので、とりあえずそこに入って水分補給しつつ、スマホを見て情報収集したのだが、ありそうなのは道の駅くらいで、あとは豊橋市街まで入らないとお店がない。
仕方がないので、とにかく道の駅まで行ってみた。駐車場にバイクを入れて、建物に入ったら、レストランは営業時間前だった。なんと残念、この段階で田原市内での食いもんは諦めて、時間的にも豊橋市街まで行った方が丁度いい。国道259号線に戻ると、豊橋中心街に向かう。国道23号バイパスとの交差点も曲がらず真っ直ぐ進む。元々、このルートすなわち23号バイパスは通行止めであるからして、復路に使うつもりはなかったので、この展開は必然だよな。三河最大の都市であり中心地でもある豊橋中心部に向かう道は、それなりに混んでおり交通量もそれなりに多いので、あたりペースが上がらなかったが、それが幸いして目的地のレストランの丁度営業時間近くに駅前を通過した。さて、いったいどこに向かっているかというと、道の駅で昼飯を食いそびれて、豊橋しかないと思ったその時に思いついたんだが、2年前に行ったきり、何度ももう一度行きたいと思っていたハンバーグ屋さんだ。なんか面白い名前だったけど名前忘れた。問題は、その店の位置をはっきり覚えとらんということで、思ったとおり通過するんじゃないかと危惧してたところで通過しちゃったようだ。一旦バイクを止めてGoogleマップで検索すると、ああ、ここだここだった、そうだった、名前もそうだった思い出した。行きすぎたので一旦、交差点で曲がると、ぐるりとリバースするように戻って反対車線に入った。その途中で、某焼肉チェーンのステーキ屋があったので、ああ、ここでもいいんじゃね? と思ったけど、ちょっと見たら入口から駐車場まで行列ができてたのでスルーだ。初志貫徹で目的のハンバーグ屋さんまでやってきた。2年前とは大違いで、すでに開店待ちの行列ができてた。マジかよ。開店10分前に着いたが、ちょっと遅かったかな。でも開店一巡目には入れるだろう。
待ってたら開店した。お一人様なのでカウンターに案内された。うーむ、この前2年前は4人がけのテーブルに余裕で座らせてくれたのにね。座ってメニューを見たら、ランチセットみたいなのはなくなっちゃったみたいだ。仕方がない、単品で行くか。注文を聞きにきて「もうちょっと後で聞きにきますか?」と言われたので「いいえ、ハンバーグとライスでソースはオニオンで」と即答した。さっさと決めないと遅くなるからな。もう腹が完全ガス欠なんでね。その甲斐あってか、早めにハンバーグがやってきた。ジュワーーーーとめっちゃいい感じじゃん。油が飛ばないように紙シートを被せてしばらくしたら、さあもう待てないよ食うよ。うまいよ。すごいよ。2年前と全く同じおいしさだよ。このおいしさがみんなに知られちゃったみたいで大人気で、どんどんお客さんが来るぞ。よかったよかった。実はこんなご時世だから潰れちゃったんじゃないかと心配してたんだよ。安心して全部平らげたら、いつもニコニコ現金払いでお勘定を済ませてらお店を後にした。
食って満足したので、あとは帰るだけだ。帰るだけだけど、ポカポカ陽気が本格的にポカポカ陽気になってきて、ちょっと冬装備ではちょっと暑いかなーという感じになってきちゃった。でもガチガチに寒い寒いと言いながら走ってるより何十倍も良いので、このまますんなり帰るのもつまらんから、ちょっと大回りして国道1号線を刈谷まで走って県道56号線で東郷、長久手経由で帰ってきた。
本日の出費
ホットゆず 149円
白湯 113円を2本
ハンバーグ 1450円
本日のCB1300SFの走行距離 250キロくらい
累計のCB1300SFの走行距離 39500キロくらい
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