マジカルストップなるか美濃尾張
行きつけの喫茶店で最近話題になってるのがボードゲームで、それがちょっとブームになってるんだけど、あれがいいよこれがいいよって盛り上がっていて、そうなってくると、ゲームといえば最近ではフェミコン以来、PCゲームかセガサターンかで、いわゆるデジタル世代の話ばかりだったのが、アナログ回帰ともいうべきか、究極のセキュリティ対策はアナログで重要文書は全て紙に書いて金庫に保管だなんていう話が冗談でなく本気になっちゃってる昨今、音楽もCDからダウンロードストリーミングから、アナログレコードへの回帰が始まっている昨今、今やゲームもやはりアナログのボードゲームが今最先端なのであった。で、なんか一つ面白そうなのを買ってお家でやろうか、そしたらボードゲームの話題についていけるかもしれんなどという浅はかな発想で、買うことにしたのだが、それこそ星の数ほどあるボードゲームのどれを買ったらいいのかわからず、結局、自称プロボードゲーマーの鈴木チエ子さん(仮名)に聞こうと思って彼氏といるところにオジャマしたら、ナンタラというのがいいと教えてもらって、よしそれにしようとアマゾンに注文したんだけど、そのあとまっちゃんがボソリと「彼氏、前の人と違ってた」「うそまじ」「彼氏違ってた」「全然気がつかんかったよ」などと言ってたらアマゾンから荷物が届いて、速いなー配送クライシス何するものぞだなー某クロネコ運送の配達員さん、倒れない程度に頑張ってくださいよすんませんありがとうございます。で、いそいそとフタを開けたら中身を出して、説明書を読んでもよくわからんので彼氏が違ってた鈴木ちえこさん(仮名)に聞いたら、なんとなくわかってきたのでやってみた。要するにポーカーみたいに手札を揃えて、揃ったらお金に変えて、最後に金持ちな方が勝ちということだ。ちょっと違うかもしれんけど、タブン。そして、いざ、勝負したらまっちゃんにズタボロに負けた。欲を出して手札を多めに揃えてから換金したのが失敗だったので、次はちまちま1枚からどんどん換金して、その作戦で勝ったら、まっちゃん「なんてセコイ男なの」「男として恥ずかしくないのか」「このチマチマ男め」と散々毒づかれたが「ガハハ、なんとでも言うがいい! いいか、強いものが勝つのではない、勝ったものが強いのだ! ガハハハ!」と高らかにほざいていたら、それからマジになったまっちゃんにコテンパンにされたよう。悔しくて悔しくて夜も眠れなくなっちゃったよう。どうしてくれよう。そうだツーリングに行こう。と言うことで、ツーリングに行くことにした。
で、週末は午前中だけ晴れて、午後から曇り、夜は雨だそうで、10月半ばから全然乗ってなかったので、これは何としても乗りたい。午前中だけちょっとそこら辺を走ってこよう。朝5時の天気予報で分布予報を確認し、朝食はまっちゃん特製ハムチーズマフィン(管理人ライセンス生産品)を食って、バナナ食って、まっちゃんを仕事に送ってから、完全冬装備で実家新型ガレージへ行くと、前回、10月16日以来、2ヶ月ぶりとなる旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出した。いやに重いな。クソ、久しぶりだからかな。こんなに思いはずないんだがパンクでもしてるんじゃないだろうなぁ。しかし、確認してもタイヤは問題ない。と言うことはやはり久しぶりだもんで重いのか。情けないぜ。このままではいかん。フィジカルを鍛えなおさねば。などと決意も新たにしつつ、引っ張り出した。
さて、今回のツーリングでは大きなプロジェクトが実行されるのだ。それがマジカルストッププロジェクトだ! なにお隠そう、この旗艦CB1300SFは納車以来、ブレーキの鳴きに悩まされており、ワークスにドリームホンダになんとかしてくれと頼んで、色々やってもなんともならんので、もはや、ブレーキ全部取り替えるかと言うところまできてたんである。が、そんな悩みを抱えながらいつものようにRSSリーダーに網羅されるお友達ブログを読んでいたら、某漢Kawasakiライダーさんが、ブレーキの鳴きの対策にマジカルストップなるケミカル品を愛用していると言うではないか。なんせ男Kawasakiライダーである。言うことに間違いはないんである。カステラも生どらも美味だったんである。ほっぺが落ちちゃったんである。となれば、このケミカル品も間違いなくブレーキ鳴きを黙らせてくれるはずなんである。うおおおおおーーと叫びながらまたしてもアマゾンに注文したら速攻で届いたんである。が、実物見てちょっとガックリだよ。なんだか胡散臭いパッケージだなあ。ダイジョーブかなあ。いやーこれは漢Kawasakiライダーさんから紹介されてなかったら絶対に買わねーよな。では施工しよう。後ろの部分をシャーペンみたいにノックして先端から液体が出てきたら、それをディスクに放射線状に三方向に塗るだけだ。簡単だな。本当にこれでいのかな。フロントリアともに塗り終えたら、エンジン始動! 2ヶ月ぶりだが全くブランクを感じさせることなくエンジンは一発始動だぜ。これがホンダクオリティだぜ。
またがって発進する。ギュイーン、と走り出して初めのカーブでギョギョッとするくらい倒れこみが早いじゃん、おいマジかよ、CB1300SFってこんなにクイックなハンドリングだったっけ? フロント16インチか? これも久しぶりだからなのか。まあ、この前乗ったのがまだまだ夏の暑さが残る時期で、今はいきなり極寒だもんなあ。体の感覚もおかしくなるわなあ。しかしちょっと走り出したらすぐ感覚が戻ってきた。そういえばこんな感じだったな。副交感神経に任せておかばいいものを、交感神経が出張ってくるとこう言う誤認識をするんだよ人間の体はよくできてるようで間抜けだ。
で、いつものようにコスモ石油に行こうと思ったがガソリンは残ってるんでスルーした。で、そこで今回の大事なプロジェクトを思い出した。あ、そうだった、ブレーキの鳴き対策したんだった。フロントクイック感覚ですっかり忘れてたけど、そういえばさっきからブレーキをかけるときの耳障りな音が全然ないぞ。え、マジかよ。なんか、おかしくないか、あんなインチキくさい代物であっさり鳴かなくなったぞ。いや待て、どうせ初めのうちだけで、すぐまた鳴くに決まってるさ。ぬか喜びはごめんだぜ。よし、しばらく走って様子を見よう。
こうして、どこへ行くか決めないまま、気の向くまま走ってたら小牧から犬山抜けて41号線に出てしまった。急速かつ深刻な極寒化に行き先をどうするか迷ったままでてきて、少なくとも岐阜方面は雪や路面凍結の心配があるかなないなあと思ってたのに、41号線を美濃方面に走ってた。まあいいか。美濃くらいならまだダイジョーブだろう。でも美濃のどこへ行こうかと思ってハッと思い出したのさ。まっちゃんが洋菓子モンテールの美濃工場でケーキ食べ放題行くぞーと言ってたのさ。となれば事前に調べに行った方がいいな。よし、行ってみよう。
こうして、モンテール美濃工場にやってきた。もちろん、工場見学は競争率が高い予約制なんで、いきなり言って入れるわけないけど、直売店くらい偵察できるかなと思ったんだ。が、しかし、工場の直売店は10時からであった。まだやってなかった。日曜日だと言うのに、駐車場は満車で、これ見学の客の車なわけないから、と言うことは工場の従業員の車だな。さすがクリスマスシーズン、休日返上のフル稼働ってことだ。いやー、間違ってもケーキ屋の工場勤務はしない方がいいな。
場所も確認できたので、次行ってみよう。とりあえず、寒いし、腹減ったし、なんか食おうか。モーニングしようか。コメダ珈琲に行こう。最近、なぜコメダコメダと言うかと言うとコメダ珈琲店ならナナコカードが使えるもんね。ふっふっふ。これぞツーリングの極意なのだよ。ナナコカードなら、残高が減ってきたら自動的に入金されるのだ。自動的にまっちゃんが入金してくれるのさ。「俺の空」の主人公の銀行口座みたいだな。だからガンガン使ってよし。モーニングならコメダ珈琲店なのだ。
コメダ珈琲店に向かってたら、途中で道の駅があって、朝市やってた。ちょうどトイレに行きたかったので寄って見た。そしたら、子供がみんなで歌ってた。たくさんお客さんが来て、いろいろな店がたくさん並んでて、それはもう大繁盛だった。駐車場は満車で、ちょうど空いたところに滑り込ませて、まずトイレに行って済ませたら見に行こうと思ったんだけど、そりゃもうすごい賑わいだったので、一旦離脱してバイクに戻った。で、なんでこんなに賑わってるのか張り紙を見て要因がわかったよ。どうやら無料で豚汁が振舞われているようだ。これはこの寒い中でタダで豚汁が食えるなら集まるわなあ。ケータイ会社が牛丼無料だのミスドドーナツ無料だのやると行列ができて、なんとも浅はかな様相に呆れてこれで良いのかニッポンなどと嘆く貴兄の投書が話題になったりしたけど、しかし、この状況で景気がいいなんてほざく経済産業省もかの大戦時代となんも変わっとらんのう。しかし、このオレ様は違うぜ。そんな浅はかな様相に惑わされるような愚かな真似はしないぜ。さっさと道の駅を後にするぜ。フッ、全然悔しくないぜ。やっぱり行列に並んで食べればよかったなんてこれっぽっち思ってないぜ。ホントだよ。こんなに寒いんだから、食べたらきっとあたたまって幸せな気持ちになれたのに、ヘンな見栄を張ってバカじゃね、お前はそういうふうだからダメなんだ、なんて全然思ってないよホントだよ。
くっそー、こうなったら絶対コメダ珈琲店に行くぜ。関市に入って刃物会館前を通り過ぎて、いつも156号線につながる、かつて長良川鉄道が走ってた廃線を超えて、途中、ハンバーガーの店があったんだけど潰れてた。土地が更地になってた。いっぺん食いに来ようと思ってたのに、なんてこった。いつまでもあると思うな親と金とは言ったもんだ。今度からは見つけたらすぐに入って食おう。
そこからちょっと走ったところにコメダ珈琲店があった。駐車場にバイクを止めて店に入ったら、満席だった。待ってる客が2組いた。仕方がない待つか。名簿に名前を書いて待つ。しばらくしたら名前を呼ばれた。カウンター席が空いたので、そこに座った。向かい側がアベックがイチャイチャしてた。その隣がおっさんひとり客で週刊誌のエッチな記事を熱心に読んでた。いいなーエッチな記事読みたいなーと思ってたら、かわいい店員さんが注文を取りに来たので「あわわエッチな記事…じゃなくてホットコーヒーと小倉トーストモーニングください」と言ったら笑顔で「ハイ」と言ってくれたので助かった。しばらくしたらコーヒーと小倉トーストが来たので食った。うまかった。あったまった。窓の外は青空になってきた。こうしてはおれんぞ。すぐに出撃だ。ナナコカードで支払ったらバイクに戻って出発した。
国道156号線に入って、岐阜方面に走っていく。この道も久しぶりなんで、なんだか見覚えがあるところや、初めてな感じのところやらいろいろで面白いな。このまま岐阜市内を目指して走って、岐阜市内で昼飯にしよう。そう思ったらガンガン走っていくぜ。156号線快調だな。寒さも幾分和らいできて、指先かちんこちんな感じもなくなってきたよ。さっきまでは酷いもんだったよ。41号線なんか走ってる時、指先の感覚が無かったもんな。なんか対策を考えんといかんな。
快調のはずの156号線は、岐阜市が近づくにつれ詰まり始めて、ノロノロ運転になってきた。信号交差点の渋滞だった。ストップゴーを繰り返して、そういえば気がついた。ブレーキ鳴かないな。全然鳴かないぞ。これはマジでいい買い物をしたのかもしれん。やはり漢Kawasakiライダーさんの紹介してるものは本物だったんだな。これは素晴らしいぞ。永年積年悩まされていた腰痛が治ったみたいな気分だよ。マジやばい。マジマジやばい。デラたまらんて。ゲロゲロでビロビロでズバズバ。まさしく、今世紀最大の発見と言ってもいいでしょう。ノーベル賞ものです。青色ダイオードの発明に匹敵する人類の革命的事態をもたらす一品です。さあ、世のブレーキのなきに悩む3千万人のライダー、マジカルストップ買え。胡散臭い商品名だけど買え。胡散臭いパッケージだけど買え。これは素晴らしいぞ。マジやばいぞ。がはははは。あなかしこあなかしこ。かしこきを人といいはかなきを畜という。日は東より出づる月は西より東へ還る。僕の前に道はできてしまったら困る。ひぐらし硯に向かいて心に映るよしなきことをそこはかとなく書き尽くしたら腹減ってきた。春はあけぼの明日ありと思う桜の仇心。
156号線渋滞29分の表示があったので156号線を離脱し、県道を走って各務原で21号線に合流、そこから岐南市に戻ってきた。吉野家を見つけたので入った。先週の相棒17で杉下右京が牛丼食ってたので食いたくなったのだ。店に入ってカウンターに座ってかわいい店員さんに「牛丼並と豚汁」とハードボイルドに注文してからトイレに行って戻ったら席をとぼけたおっさんに取られてた。文句を言って、あとで道路上で煽られて強引に前に入られて止められて「なめとんのかわれ」みたいなこと言われてフルボッコにされたら困るので、他の席に座ったら、その様子を見た、注文をとってくれたかわいい店員さんが、先輩らしいちょっと凛々しい女の店員さんに「あのう、あのヘンタイライダーさん、場所取られちゃったみたいなんですけど、私もうあの席の番号でオーダー入れちゃったんですけど、どうすればいいですかあ」「あ、ヘンタイライダーだからほっとけばいいのよ」「そうですかーよかったー私文句言われてあんなことやこんなことされたらどうしようかと思っちゃったー」ってやかましいわ。というのはウソで、ちゃんと対応してもらいました。そして、ちゃんとオーダー通り牛丼並と豚汁がきたので、ホクホクうまい食った。
食ったらバイクに戻って、21号線を南下して、一宮市に入ったので、やはり一宮といえば一宮タワーでしょう。よって見ましょう。ということで寄ってみた。年末年始のイルミネーションがバンバンに設置されてたので夜来たらきれいなんだろうね。夜な夜なアベックが集まって、日本男児がLEDに頼りすぎてるなんて事態になってるんだろうか。さて、タワーも見たし帰るか。寒くならないうちに帰ろう。寒くなったらまた指先がこちんこちんになっちゃうからな。何かいい方法を考えないといかんな、グリップヒーターとか…ってオレのバイクグリップヒーター付いてんじゃん! アホかーっ! うわあああーっ、なんということだーっ、DAIHATSUのWAKEのテレビコマーシャルで玉山鉄二扮するあんちゃんが「WAKE買ったこと忘れてたーーーーーー」って叫ぶやつあるじゃん、あれ見るたびに「んなことあるわけないじゃんバカじゃね」と鼻で笑ってたのに、自分でそれをやってしもうたあー。もうだめだ。おわりだ。バカだ大バカだ。斯くなる上はなんか買ったる。
こうしてなんか買ったると鼻息荒く帰ってきたら、まっちゃんが歩いてきて「帰ってきたか」「帰ってきた」「じゃあ歩くぞ」「何故」「健康のためじゃ、お主、皮パンパンパンだろうが」「ぐぬぬなぜそれを」「お見通しじゃ、歩かんと皮パン履けなくなるぞえ」「御意」ということで、ウォーキングしてから帰ってきた。
本日の出費
コメダ珈琲店 420円
牛丼並と豚汁 570円
本日のCB1300SFの走行距離 110キロくらい
累計のCB1300SFの走行距離 24350キロくらいかな
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