春の嵐とパンクと長良川鉄道ジオラマ
映画「ボヘミアンラプソディー」で一気に有名になっちゃったロックバンドのクイーンなんだけどさ、映画が想定外に大ヒットしたおかげでにわかファンが一気に増殖しやがって、これまで洋楽ロックなんぞろくすっぽ聞いたこともないくせに、映画のヒット曲だけ聞いてクイーンは最高だのクイーンは偉大だと言ってる日本人の何と多いことか。その点、ネクラSFプログレ少年だったサイト管理人なんぞ、クイーンとの出会いは中学生時代に遡るくらいのキャリアなんだぜ、思い知ったか。当時の洋楽情報収拾はFMラジオで、毎週チェックしてたのがダイヤトーンポップスベストテンだ。ここでクイーンを初めて知ったんだけど、幸か不幸か最初に聞いたのが、有名になっちゃった映画のタイトルにもなった「ボヘミアンラプソディー」何だけど、その頃聴きまくってたのがブリティッシュハードロックの王道、ディープパープルと、その血統を受け継ぐブラックモアズレインボーだったもんで、ど直球なロックが正義だったところへ、あの変則技の音楽を聴いたもんだから、クイーンの第一印象は最悪だった。洋楽友達とは「クイーン=合唱」とまで酷評してたんだけど、次に聞いたのが「バイスクルレース」でこれもまた変則技の効いた曲で「バーイシコ! バーイシコ! バーイシコ! アイオンチューライマイバイシーコー」ってやっぱり合唱じゃん、クイーンくそ決定、で、当時、日本ではクイーンと人気を二分していたジャパンの方がまだマシだよと思ってた。ジャパン。元祖ビジュアル系ロックバンド。だってクイーンのフレディマーキュリーは気持ち悪かったもん。今でいうならゲイバーのママ(当時はそんなコアな言葉を知らなかったけど)みたいな感じだったもん。それに比べてジャパンのデヴィッドシルヴィアンは美形だったからね。しかし、クイーンもジャパンも日本で人気があったけど本国ではイマイチだったのは同じなのに、どうしてこんなに差がついちゃったんだろうな。これを機会にジャパンも再評価されるべきだと思います。話は戻って、クイーンなんだけど、合唱と決めつけてたところへ、熱烈なファンのクラスメイトから「これを聞け」と2枚組「ライヴキラーズ」を渡されて、その冒頭の1曲目で脳天撃ち抜かれて、何これクイーンすげーじゃんロックじゃんサイコーじゃんと覚醒して、名盤「オペラ座の夜」「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」を聴きまくったのであった。あ、念の為言っておくけど、クイーンの一番の名曲は「永遠の翼」だからな。そのあとはプログレにいっちゃたんで知らんけど、とにかく、クイーンは間違いなく背伸びして洋楽聴きまくってたガキの頃の記憶の一辺なんだけど、そのクイーンが来日するというもんで、これは死ぬ前に一度は生でブライアンメイ奏法を見たいもんだと思い、これが最後のチャンスかもしれんからね。背伸びして洋楽聴きまくってた世代が、もう鬼籍に入ってもおかしくない歳なんで、チケット買おうかと思ってるんだけど、映画ヒットのおかげでチケット申し込み殺到みたいでサイトに全然繋がらんじゃないか。とは言え、映画ヒットのおかけで日本にも来てくれるんだから文句は言えんな。クソどうしてくれよう。そうだ、ツーリングに行こう。ということで、ツーリングに行くことにした。
このところ、夏のような高温の日々が続いていたんだけど、この週末は寒の戻りで山は雪が降りますなんて言われちゃって、そんなカホな(編集部注;そんな神も仏もないようなことがあるんかいな、の意味、著作権はラリーニーヴン)とガックリだよ。今週末こそ臥龍桜を見に行く計画だったんだぞ。そんな寒くちゃ飛騨に行けないじゃん。しかし、平野部は晴れそうだ。仕方がないから予定を変更して、平野部を走るか。近距離になりそうなんで、出撃機は当初は旗艦CB1300SFだったが、CBR600RRに変更して、まっちゃん特性マヨツナトーストオルタネイティブ風ライセンス生産品を食ったら、寒いからちょっとだけ冬装備的な服装で実家新型ガレージからCBR600RRを引っ張り出したんだけどちょっと重いなー。こんなに重かったっけ? あ、そうか最後に給油してからガレージに入れたから重いのか。と勝手に一人で納得したら、エンジン一発始動で発進した。
ガソリン満タンだから、給油なしで走り出して、とりあえず天気もいいから、行けるところまで行ってみようかと思って、作戦を練る為にモーニングしようかと思いつつ、コメダ珈琲店を探していたんだけど、どうにもCBR600RRの挙動がおかしいもんで、これはなんかおかしい。坂道発進でエンストしまくって、これはなんかおかしい。どうも様子が変だぞ。と思い始めて信号で止まったところでリアタイヤを見たら、明らかに空気が抜けてる。そう言えば、足つきがすごく良くなてきてる気がする。これはヤバイ。パンクしてるかも知んない。マジかよ、このタイヤ替えたばっかりじゃん。ウッソーヤーダーシンジランナーイっていつの流行語だ。困った。どうしよう。どうすればいいかわからないから、専門家に聞きに行こう。要するにワークスホンダ小牧ドームまで行ってみよう。時間は早いけど、このままじゃ空気が抜けて、どうにも止まらない、じゃないやどうにもバイクが止まってしまうぞ。
ということで、いろいろあって開店前に小牧ドリームでパンクを修理してもらった。
ドリームホンダを脱出し、41号線を北上する。おお、乗り味が完全に戻ったよ。ホンダ最強の走りが戻ったぜ、よーしガンガン行くぜー、とはいえ、予定を大幅に変更さざる得なくなったから、今度こそ作戦会議をしなきゃいかんので、コメダ珈琲店に行くぞ。でも、どこにあるのかなコメダ珈琲店、そこら中にあるように見えて、本当に行きたい時にはなかなか現れないコメダ。そういえば155号線沿いにあったような気がしたので、そっちに走って行ったらあった。時間的にモーニング混雑ピークの端境期みたいだったので、店に入ったらすぐに座れた。いつものように、コーヒーと小倉トーストのモーニングを注文して、この後の作戦を考える。一宮方面に行って真清田神社の近くのハンバーガーショップでハンバーガー食うとか、関まで行って刃物会館の近くのハンバーガーショップでハンバーガー食うとか、名古屋方面に向かって、長久手のクシタニ店長お気に入りのハンバーガーショップでハンバーガーを食うとか、いろいろ考えたんだけど、結局、当初の予定通り、41号線を上って行けるところまで行ってみようか、昼飯は割引券があるからやまで唐揚げを食って行こう、ということになって、コーヒーが来たので飲んで、小倉トースト食って、行き先が決まったからさっさと店から出撃した。
そんでもって、41号線に戻って、小牧のライコランドの近くのからやまへ行った。開店したばかりだったから、まだガラガラだったもんですぐ座れたから、いつものようにからやま定食を注文したら「梅でいいですか」と言われちゃったよ。そんな松竹梅があったなんて知らんかったよ。今まで「からやま定食」で通用してたじゃん。そうか、どうせこんなライダーもどき、一番安いのでええだろ、と勝手に決められてたんだな。くっそー、でも本当のことだから仕方ないか。と、このように一人で悶々としてたらからやま定食(梅)がきたので食おうと思ったら、なんか唐揚げが小さい。そうかこれが梅扱いということか。くっそー、前のようなでかい唐揚げが食いたいよう。でも小さいのでも十分でかいからいいや。食ったら腹一杯で満足なんで、もうなんか、パンクしたこととか、寒くて高山頓挫とか、なんかテンションだだ下がりだったけど、どうでもよくなっちゃった。やっぱり人間落ち込んだら食いましょう。食ったら走るぜ。
41号線を北上していく。ガンガン進んでいくと、木曽川を越える中濃大橋まで来たところで、山の方の空が雲で覆われているのが見えた。ああ、やっぱり山の方はダメみたいな感じだな。その雲というのが、空の中腹から地上にかけて白くモヤがかかったみたいになってるところがあって、そこは雨が降ってるんじゃないだろうか。となると、絶対に近づくわけにはいかないから、ここでやはりUターンした方が賢明でると確信した。が、しかし、ここまで来たのに、Uターンはつまらんからなんかないかいくところないかと思って脳内記憶装置を検索したら、長良川鉄道のジオラマがヒットした。長良川鉄道の関駅にジオラマコーナーができたらしいので、見にいくことにした。
41号線から156号線に進むルートで関市に入って、いつも刃物まつりをやってる辺りに行くと、長良川鉄道の関駅がある。JRの関駅じゃないからね。間違えそうになったけどさ。駐車場はコイン駐車場しかなかったので自転車置き場にバイクを止めて、駅の方に歩いて行った。地方鉄道会社のローカル線だから、いわゆるワンマンバスみたいなのが走ってるもんで、駅に改札がないんだよ。だから駅の構内は行ったり来たり自由なんだ。しかも駅のこっちと向こうを繋ぐのは、陸橋なんかないもんで、線路の上を歩くんだよ。すげーなー。歩いて向こう側の駅舎のある方に行ったら、そこにジオラマがあった。
想定外にデカかった。そして子供がいっぱいいて見えんかった。駅舎の外にもトランクケースに収納できるコンパクトなジオラマが並んでたので、そっちはギャラリーが少ないようなので行ってみたら。少ないギャラリーはみなさん鉄道模型マニアの方々で、しかもみなさん、筋金入りのマニア、要するにかなり年配な方々で、何言ってんのかよくわかんないですけど、専門用語が飛び交う異世界でしたよ。これでも一応、鉄道模型の世界には何年か入り浸ってたんですがね、ついていけませんでした。鉄の世界の奥の深さ深遠さをまざまざと思い知らされました。
しかし、それでも、走ってる鉄道を見てたら、時間が過ぎるのを忘れてしまうくらい楽しいので、もうこのままここでずっと電車見ていたいよーと思うのですが、まっちゃんからラインが来て「強風暴風ひどいから至急帰還せよ」そんなにひどいのか、こっちは風は強いけどそれほどひどくないけどなー、と思って、関駅を離脱し、41号線に戻ったあたりから強風暴風になってきて、まだまだ天気はいいんだけど、この強風暴風では快適なツーリングはできん。バイクが吹っ飛ばされそうになりつつ、ほうほうの体で帰ってきた。
本日の出費
コメダモーニング 420円 (ナナコ)
からやま定食 590円
本日のCBR600RRの走行距離 100キロくらいかな
累計のCBR600RRの走行距離 25450キロくらいかな
0コメント