羨望のせせらぎ街道は贅沢なカフェタイム
相変わらず謎解きをやってるんだけど、例の大きな湖を有する県で開催された謎解きにくたびれちまったわけじゃないんだけど、今度はできれば狭い範囲でこじんまりとできる謎解きがいいなあと思って、これはあれだ、売れまくりのアーチストがドームライブばかりやってると、ファンとの距離感が図れないもんで、こじんまりしたライブハウスでもやっちゃったりすることがあったりするじゃん、あの感覚といえばわかって頂けるだろうか。それで、まっちゃんが「次はここで謎解きやるよ』と持ってきたのが近所のショッピングモールの謎解きイベントで、もちろん、この夏休みの時期に開催される謎解きだから、どちらかと言えば子供向きの謎解きなんだけど、この謎解きを作った謎解きの製作集団が、この謎解きブームで雨後の筍のように出てきた謎解き製作集団の中でも、完成度の高い謎解きを作っているところなんで、大人でも楽しめるのではなかろうか、と思って行くことにしたんだけど、開店と同時に入って、イベント受付会場に行くと、謎解きキットをもらって、まずはなんか食って糖分を取らないといかんと思って、レストラン街のいつものお店に行ったら、この店は開店時間がよそのレストランより早い10時30分開店だから重宝してたのに、他の店からクレームでもついたのか、同じ時間、11時からの開店になっちゃってたもんで、なんだと、腹減ったのに何も食わずに11時までとは厳しいなあ、と思ってたら、まっちゃん「じゃあ、問題だけ集めてこよう」「えー、お腹すいて動けないよー」「謎解いたらバイク買ってあげる」「やります、すぐやります」とあちこちにある謎解きの手掛かりを集めて、子供連れのとーちゃんかーちゃんがわからんなーと頭を悩ましているのを横目に、全部の手掛かりを集めて、再びお店に戻って、お店の開店を待ちながら謎を解いた。そして、まっちゃんが最終的に導き出した答えを「ちょっと待て、本当にこれでいいか考えないといかんぞ」と再考すると、まっちゃんが出した答えはフェイクであった! そして正しい答えを導き出したのであった! まっちゃん「すごーい」「ふっふっふ、見たかこれが灰色の脳細胞」「すごーい」「ふっふっふでは約束通りバイクを買います」「いいよー帰りに買ってこ」「え、ちょっと待って、まだどれにするか決まってないし、色々考えないと」「はあ? 何言ってんの、欲しい欲しいバイク買うバイク買うって散々言っといて、決まってない?」「いやそれはその」「私はっきりしないの嫌いなのよね。この話はなかっとことにします」「そんな」「じゃ帰りに買いに行こ」「いやそれはその」「この話はなかったことにします」「そんな」ということで、話はなかったことになってしまった。くそう、どうしてくれようか、この憤懣やるせない気持ちをどうしてくれようか。バイクでかっ飛ばさないとやってられんぜ。ということでツーリングに行くことにした。
ということで当日日曜日はまっちゃんがお友達と女子会なんで、バイク乗ってもいいよーというので、2日続けてツーリングに行けるのであった。ここんとこ乗れなくて溜まってたストレスを破産するのだ。破産してどうする、発散するのだ。朝飯にはエニグマ風クラッシュエッグトースト、ライセンスメイドバイまっちゃんを食ったら、準備して実家新型ガレージに行くと、ガレージからこれまた久しぶりのCBR600RR/ABSジョン・カーター号を引っ張り出した。エンジン一発始動だぜ! 目覚めるホンダインラインフォア最強マシーンの出撃だぜ! あ、ところで話は変わるけどさ、このエンジン一発始動って、ここのところずーっとそうなんだけど、例外もあったけど、ほとんど一発始動なんだけど、これってライダーの器量がいいからだと思ってたら、全然違っててさ、インジェクションだからエンジン一発始動なんだねー、これがキャブ車だったらそうはいかの沖漬けなんだよねー、そう思ったら、俺もライダーとしての腕が上がってきたよな、なんて思ってたのが全部夢幻であったとがっくりなのでした。そんな下りはさておいて、何れにしてもエンジン一発始動はいいことだから、ごちゃごちゃ言ってないで出撃するのであった。
久しぶりの前傾姿勢にちょっと戸惑いつつ、いつものコスモ石油に着く頃には、すっかり馴染んだマシーンとなっていた。なんせもう10年の付き合いだからなこのマシーンとは。で、給油機の前にバイクを止めて、ハイオク満タンにする。前回150キロくらい走って7リットルくらい入った。ちなみにハイオク価格は142円だった。前回レシート割引がなくなっちゃったからな。その分ちょっとだけ高いのである。うーむ、これはやはりアプリを使ったほうがいいのか、あまり評判が良くない、使い勝手が悪いとか色々言われてるけど、わずかな割引が長い年月では大きな金額になるからな。よし、次からはアプリを使おう。と結論も出たので、コスモ石油から出ると、19号線をまたいで小牧方面に走り出した。
今日はどこに行くかと考えて、とにかく涼しいところに行きたいので、となると開田高原か、せせらぎ街道か、ひるがのか、あるいは九頭竜ダムか、開田高原は中津川方面が午後から天気が悪くなる予報なんで却下、ひるがのや九頭竜ダム方面は食いもん屋がないので却下、ということでせせらぎ街道に行くことにした、っていうか、昨日からそのつもりで、昨日せせらぎ街道を走らないで帰ったんだよな。で、せせらぎ街道のログハウス風でテラス席で優雅にコーヒータイムが過ごせる贅沢なカッフェーに行くことにしたのだ。そんなわけで小牧犬山経由で41号線に出ると、中濃大橋めざしてカッ飛んでいくのであった。
今日も天気が良くて、暑いけど空気がカラッとしているのでそれほど不快感はなく、遠くの山の稜線まで綺麗に見えるので、実に気持ちいいのであった。毎週末こんな気候だといいんだがな。でもそれだとありがたみが減ってしまうから、適当なところで天気の良し悪しがあるといいんだが、などと思いつつ41号線をカッ飛ばしていたら、後ろから来た一個小隊にブチ抜かれた。クソッ、HONDA最強をブチ抜いてくれるとはいい度胸してるじゃねえか、こっちはジョーを警戒してそれなりの走りをしてやってるのに、そうかやる気か、それなら遠慮はしないぜ、HONDA最強の走りで、一瞬にして見えなくしてやるぜ! アクセル一捻りで吠えるエクゾースト! 一個小隊を猛然と追撃していくと、途中の信号が赤になった。一個小隊は信号を抜けていった。ふっ、見えなくして(以下略)
そんなこんなで木曽川を越えて、美濃加茂市から関市を抜けて走っていく。この辺り、ちょっと前に比べると閉店したお店がいつまでも不動産屋の看板がかかったままになってるか、あるいは更地になって、しかし、新しい建物が建築される様子もなく、なんだかパッとしないのであった。こんな状態で何が景気がいいのかサッパリわからんが、消費税も上がるようですし、個人消費は冷え込むばかりで、企業はこぞって欧州北米市場ばかりを狙うようになると、ますます、国内経済は空洞化していくのだが、どうすればいいんですかね、池田信夫先生。
156号線に入って北上を続行する。途中、いつもの休憩ポイント道の駅にわか茶屋、道の駅美並は、お盆休み最終日を満喫しようと出てきた観光客の車と、いい天気のチャンスを逃すなとばかり出てきたライダーがいっぱいなんで、パスしてどんどん進んでいく。そして順調に郡上八幡までやってきた。天空の城郡上城を見つつ、いよいよせせらぎ街道に突入するのであった。でもそろそろ休憩しようと思ったんだけど、セブンイレブンがないもんで、休憩なしでどんどん走って、結局、道の駅めいほうまで来てしまった。
いつもはバイクがうじゃうじゃ止まってる道の駅だったが、今日はバイクが4台しかいなかったので、ここで休憩することにした。警備員さんが駐輪場を案内してくれたけど、いつの間にか木造の屋根付き駐輪場になってた。これは素晴らしいぞ。そこに止めたらトイレして、水分補給のために自販機を探す。自販機は当然、コークオン の自販機だよ。知ってるかいコークオン 。自販機で飲み物を買うとスタンプがもらえて、何枚か集めるともう1本もらえるんだよ。スゲーよな、自販機による飲料水の市場がジリ貧になっている現状をなんとか打破したいという、コカコーラ側の苦悩がありありとわかる戦略だな。なんせ社名になってる製品がガタガタに売れてないらしいからな。コカコーラ、昔は毎日飲んだけど、流石に最近は無理ですね。茶流彩彩のほうがいいです。で、そのコークオン対応自販機を探したら、あった! 早速スマホをつないで飲み物を買うと、今はスタンプ1個だけでなく、ルーレットゲームが動いて当たるともう1個スタンプがもらえるんだぞ。ルーレットが回る画像が出て、あたり! スタンプがもう1個もらえたぞ! こりゃ幸先いいね。飲み物を飲んだら出発する。
せせらぎ街道をカッ飛んでいく。ちょっと走ったら、すぐにパスカル清見だった。岐阜県のライダーが集結する道の駅、今日もすでにバイクがうじゃうじゃ止まってた。さっき休憩したばっかりだから、ここは通過する。どんどん走っていく。今日は全然交通量がないもんで、悠然と走っていけるよ。いつもは必ず観光客の車やらバイクが走ってるけど、今日は前後左右、見回しても誰もいないよ。みちのくひとり旅状態であった。で、しばらくそんな調子で気持ちよく走ってたら、西ウレ峠に着いた。いつも記念撮影ポイントだが、今日は先客ライダーがいたので、そこからちょっと離れたところにバイクを止めた。そして先客ライダーとしばし談笑などして、日本経済の行く末について話し合い、やはり日本経済を左右する重要なファクターが米中経済摩擦の緩和と自由貿易市場のさらなる健全化であるという結論に至って、じゃあまた、お気をつけて、と一期一会となったのだった。
そこからさらに走っていくと、トンネルがあってそこを抜けると涼しくて気持ちいいです。一気に空気が変わり、標高がかなり高くなってきたことが伺えるのであった。いくつかもカフェの看板を見ながら、今日の目的のカフェを探し、行きすぎたかと心配したが、ようやく発見した。いつもバイクがいっぱい並んで止まってるから入り難かったけど、今日は全然お客さんがいないようなので、こんなチャンスはないぞと迷わず入ったら、駐車場が砂利だったもんでビビって、超スローで入って、なるべく地面がしっかりしてるところに止めた。そして、入り口がわからんもんで、ぐるりとお店を一周してしまったら、ご主人が出てきて「入り口わからなかったですね、すいませんね」と笑いながら「初めて来る人は大抵わからないんですよ」「わかりませんでした、ははは」で、テラス席に案内されて「さっきまでバイクの人がたくさんいたんですけどもう行っちゃったからここは独り占めですよ」と言われて気持ちよく独り占めさせていただいた。メニューはコーヒー紅茶など少ないけど、このロケーションで飲めるアドバンテージは他に無いぞ。コーヒーを注文して、テラス席からのんびりとせせらぎ街道を眺める。
ぶーんぶーんと時折バイクが走っていく音以外は、ほとんど静寂、風に木々がそよぐ音、ミーンミーンとミンミンゼミが鳴く声が聞こえるくらいで、まさしく時が止まってしまった感じなのであった。これは実に贅沢な時間の流れであった。いやマジで、このままもうここでずーっとこうしてたいなーお家帰りたくない仕事したくないバイク欲しいと自堕落な気分かもりもりと盛り上がってくるのであった。やばいので、コーヒーを一気飲みしてその気分を断ち切って、立ち上がるのであった。行かねばならんのだ。ライダーは走ってナンボなのだ。そうキリンもそう言ってた。キリンって若い方のキリンね。ポイントオブノーリターンじゃなくてランハザードのほうね。ヌカカ。
こうして自堕落になりかけたカッフェーから脱出し、一気に高山に向かった。高山でお昼にしよう。なんにしよう。昨日がゴージャスすぎるので、今日は超緊縮予算なんで、ナナコカード決済で済ませるのしかダメです。それってセブンイレブンのおにぎりってことか。いつもの41号線高山で食うんかい。あそこはイートイン席もあるからな。そうするか。と思って、ハッと閃いた。そうだ、ナナコカードは吉野家でも使えるぞ。吉野家でなんか食おう。牛丼でもいいし、今は吉野家もメニュー色々あるからな、安くて早くてうまいからツーリングライダー向きだぜ。せせらぎ街道から高山市街に入って、ちょうどすぐのところに吉野家があるのでそこへ行った。
さて、吉野家といえば今話題のすき焼き重である。売り切れ御免の超人気メニューだ。あわよくば食っちゃうかと思ったんだけど、提供時間にちょっと早いので、どうしようか待つのもなんだな、などと思ってたら、でかでかとポスターで「吉野家の唐揚げ」と掲げてあったので、こりゃいいや、吉野家も唐揚げやりだしたんだ、唐揚げにしよう、と思って注文しようとしたら、直後に入ってきたギャル2名が「あ、唐揚げがあるんだーわたし唐揚げにするー」「わたしもー」キャッキャッと勝手に盛り上がってたら、ネクラそうな店員がボソッと「すいません、唐揚げ、14時からなんです」それを聞いたギャル2名「ウッソー」「信じらんなーい」「チョーショックー」と嘆いていたけど、おかげてこっちも間違えて注文しずに済んだから、ギャル2名に感謝したい。そんなこんなで結局、牛丼並を頼んで食った。これが一番間違いない鉄板メニューということだね。サラリーマンになって初めて食った時の牛丼も、今食ってる牛丼も全く味も変わらないってのがたいしたもんだよね。この先、10年20年とこの味を維持して欲しいものです。
食ったら帰ることにする。早めに帰ってドリーム小牧でオイル交換しよう。吉野家を出たら41号線を南下する。が、あまりの暑さに、途中、道の駅なぎさによって休憩。気温は32度まで上がってた。その後も、暑くて暑くてたまらんので、休憩しながら帰ってきて、もうドリーム小牧まで行く気力がなくなっちゃったので、そのままお家に帰った。
帰ってきて少ししてから雨が降ってきた。ゲリラ豪雨になった。マジかよ。
本日の出費
いろはす 120円
ロケーションの良いお店のコーヒー 500円
牛丼 380円
アクエリアス 160円
本日のCBR600RRの走行距離 280キロ
累計のCBR600RRの走行距離 26630キロくらいかな
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