梅雨に晴天猛暑の高山スクランブル

洗濯機が壊れた。ある朝の事だ。洗濯機が突然壊れた。いや、だんだん壊れるもんでもないが、注水しても排水してしまうのだ。垂れ流し状態。まさしく、うちの親父様と同じになってしまった。あっはっは上手いこと言うわーって笑ってる場合ではないのですぞ。コレは大変なことなのです。洗濯機が壊れては、洗濯ができないのである。洗濯ができないと洗濯物が溜まってしまうのだ。コレは大変なことなのです。あ、コレさっきも書いたわ。とにかくなんとかしないといかんので、苦しい時のGoogleだのみ、とりあえずわからんことはググってみましょうのZ世代。で、ググったら、排水してしまう場合の処置がわかった。どうやら栓の部分が汚れでしっかり閉まらなくなっているようなのだ。分解して掃除すれば直るらしい。早速、裏のパネルをドライバーでネジを緩めて外してみた。排水パイプの根元あたり、もう一度注水して垂れ流し状態を再現すると、確かに栓らしきところがしっかり閉まっていない様子だ。しかし、コレどうやって分解すればいいんだ? わからんけど、ググって調べて、試行錯誤で、一か八かでやってみたら、なんとか分解できたので、栓の部分を引っこ抜いたら、確かにヘドロみたいなのが溜まってた。こんなところ、買ってから一度も掃除してないからな。それで、もう一度元に戻して、と、文章では1行で済むのだが、コレがほんと大変だったんだけど、なんとか復旧できたので、もう一度最初から作動させた。そしたらなんと、ちゃんと注水できたのであった。やったぜ。やればできるじゃん。思った以上に上手く行った。こんなに上手く行くとは思わなかった。大体、元に戻すことができないとか、元に戻したら部品が余ったとか、結局やっぱりダメだったとか、そうなることが多い昨今では珍しく、ちゃんと動いたので感激なのであった。がしかし、それも束の間なのであった。再び注水したらまた排水しするのだった。やはりこれは、栓の部品がイカれてしまったようだ。ググって調べて参考にしたサイトも、なんだかんだで、結局ダメだったので新しいのを買いました、などというオチだったので、どうやらウチもそうなるようだ。くそう、これでまっちゃんに、すごーいなおったねー、新しい洗濯機買わずに済むなら、なんか買いに行こうかー、新しいCBR1000RR SP買いに行こうかー、などと言ってもらえるはずだったのに、ガッカリだよ。で、結局、直らないので、「まっちゃん、なおらんかったよー」とがっくり報告しに行ったら「なおらんでしょ、いいよ、もう新しいの買おう。今洗濯機が無いらしいから、早く買わんと手に入らんから、もう買いに行こう。すぐ行こう」と近所の家電量販店に行った。そしたら、そこの店員さんが、とにかく時代はインバーター、インバーターの一択です、インバーター以外にのにしたら後悔します、お値段はちょっとしますが、後々この途を考えたら、インバーターです! と絶賛インバーター押しできたので、勢いに飲まれた。で、インバーターの8キロモデルを買ってしまった。在庫は確保してあるそうなので、次の次の日に届いた。店頭に置いてあったときは、そんなに大きくなかったのに、今までのとそんなに変わらないような気がしてたのに、なんかうちに来るとすごく大きくなるのだなんでだ? ウチの洗濯機置き場ギリギリ一杯に入って、かなり圧迫感がああるかと思いきや、デザインが優れてるのかなんだか、圧迫感はまるでなかった。デカイのに。で、次の日に、早速初陣洗濯を行うのだった。新しい洗濯機だからといって、やり方が変わるわけでも無いので、特になんと言うこともない。洗濯物入れて、洗剤入れて、柔軟剤入れて、風呂の汲み上げホースを入れて、スイッチオン、あとはおまかせなのだった。しばらくしたら、洗濯物を測定する空回りの音がして、それからちょっと考え込んで、注水が始まった。動いたから大丈夫だなと思って、居間に戻ってテレビ見てたら、どうにも音がしないので、心配になってみに行ったら、キュイイイイーーーーーーーンンンンと新幹線がホームから出て行くような音を出して動いていた。コレまでの、ぎゅっいったん、ぎゅいったん、といかにも洗濯してますよー的な音では無く、新幹線の音だった。コレがインバーターかコレが21世紀か、うーむ、家電の進歩恐るべしなのであった。洗い濯ぎ脱水のプロセスが終了したら完了なのだった。洗い上がりも、気のせいか物凄く綺麗になっているような気がする。がしかし、新しい洗濯機になっても、やはり干す作業は必要なのだった。当たり前だわな。と言うことでツーリングに行くことにした。

とにかく時代は梅雨なのである。梅雨とは雨なのである。毎日雨なのである。晴れ必須の生き方をしている世のライダーにとって、この梅雨というヤツは許せん、絶対に許せんヤツなのである。しかし、梅雨は自然の摂理であり、自然の摂理にとは偉大なもので不要なものは何一つなく、不要なものばかり作って自分の首を絞めまくって、尚且つ、それに気がついていない人類とはえらい違いなのである。が、しかし、最近の梅雨は自然の摂理に畏敬の念を払わぬ人類にいてこましたろか的な配慮が加わっているようで、ジトジト鬱陶しい雨が続くのではなく、晴れたり曇ったり雨になったり、実にテキトーなのである。天気予報なんぞアテにならん。まさしくアテにならん。マジでアテにならん。そんな日々が続いててのだが、この日は朝から太陽が照ってた。朝から太陽がコンニチハが久しぶりだったので、コレは今日はいけるんじゃね? と思ったのさ。そしたら、まっちゃんも「行ってきたらー」というので、緊急出動なのであった。スクランブルなのであった。最近は色々と用意周到にしてたので、ツーリングの前日に、服装の準備やらバイクのバッテリー充電チェーン給油空気圧チェックなどはやっておいて、いよいよ当日、気分盛り上げって行くよーという流れだったので、こういう急に決まって出動なんて久しくなかったもんで、焦ってしまったが、それでも、流れはいつもと同じなので、速攻で準備完了、色々やらなかんことはあったが、帰ってきてからやることにして、他色々はまっちゃんに任せて、実家ガレージからCB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出す。エンジン一発始動! 目覚めるインラインフォア! 行くぜ!

まずはガソリンである。いつものコスモ石油に行くと、給油機の前にバイクを止めて、いつものルーチンを繰り返して給油した。ルーチンは毎回書いてるから省略するわ。で、肝心のガソリンの価格、会員割引後157円だった。この辺りで落ち着いてる感じだけど、それを喜ぶべきなのか、もっと下がれよクソと思うべきなのか、どっちなのかよくわからんけど、でもやぱる、ここははっきりと、もっと下がれよクソと言いたい。できれば、狂乱と自己満足と勘違いで彩られた80年代の頃のリッター90円の時代に戻ってほしい。無理だな。

満タンにしたので出発する。今日はクソ暑くなるらしい。国道19号線を多治見方面に進むと、道路脇の電光掲示板温度表示が既に27度だった。この時間で27度だぞ。今日は灼熱地獄になるかも知れんので、覚悟を決めて走っていく。そのつもりだったので、上下メッシュレザーの完全盛夏対応の装備である。間違いはなかったぞ。この時期は、やっぱり朝は寒いなーとか、山の方に行って、やっぱり早かったなー寒いなーなどと思うのだが、今日は違う。間違いないとここで断言できる。メッシュで正解だ。しかし、この時期にメッシュで正解とは、おかしな時代になってしまったものだ。というか、もう今や、この不安定な天候が当たり前な時代にレザー自体が不適合なのかもしれん。しかし、それでもレザーにこだわるライダーでありたい。フィロソフィの無いライダーは、ただのライダーだ。あ、なんかカッコよく決まっちゃったんじゃね? コレはアレか、アレ、ポルコか。

とかなんとか言ってるうちに、多治見から国道248号線で美濃加茂を過ぎて川辺を過ぎて国道41号線に入った。あ、ちなみに行き先だが、毎度お馴染みの高山だ文句あっか。国道41号線はホームコースなのさ。何度走っても楽しい道なのさ。観光客のチンタラクルマが先頭になるとちょっとイラッとするけど、そういうことがなければ、実に快適に走ることができる。今日なんか、道ガラガラ、それは青空、白い雲にすっきりした空気で山の稜線クッキリと、ブラックストライプのブラウン管で見たようにハッキリ見える素晴らしい。梅雨とは思えぬカラッとした空気の風が心地よく吹いていて、梅雨の合間に太平洋高気圧が気合い入ってるんで、今日からしばらく天気が良く、気温が高いと、ズームインサタデーのおねーちゃんが言ってたから、今日は間違いなく晴れのはずだ。しかし、気温が高いと夕立が来るから早く帰るよ。

そんなワケで、実に快適にかっ飛ばして、毎回やってる見えなくしてやったネタの話になるようなバイクもクルマも現れることもなく、飛騨金山を通り抜け、下呂を通り抜け、飛騨小坂辺りまでやってきた。で、ここで、そろそろ恒例の水分補給をしなきゃならんと思い、コンビニに入った。一気に高山まで行くこともできたんだけど、最近、水分補給の重要さを認識してしまったので、ちゃんと水分を取ろうと思ったのだ。で、本来なら1時間に1回の補給を心がけていたんだけど、1時間に1回、コンビニに寄って500mlの飲料水を飲み干すのは、1回で限度なんで、諦めて、行きに1回、帰りに1回寄ることにしてたんで、その1回をこの辺りで取っておかないと、高山に着いちゃうぞ。そんな切羽詰まった思いで、コンビニに入った。ちなみに、なるべくスマホ決済したいので、フェミマかセブンの二択なんで、選択肢が狭まれるのが問題だ。別にローソンとデイリーヤマザキを嫌っているワケではないぞ。

で、入ったのがファミマで、ファミマのアプリでポカリスエットを買って飲んだ。いつもコールドドリンクは避けてるんだけど、ここまで暑いとコールド飲んで体温下げないとやばかったりするので、コールドで飲んだ。この時期にもうコールドがダイジョーブってのも異様だな。

コンビニを出て、一気に高山行くぜ、と気合い入れて走っていったら、前方にチンタラ走る名古屋ナンバーの観光客ハイブリッド車が走ってた。急速に接近する最強HONDAマシーンに気がついたようで、そつなく路肩に寄せて道を譲ってくれたので、手でサインを送って礼を言うと、再び加速してかっ飛びだが、そのハイブリッドの前をタラタラ走ってた軽自動車、軽自動車と言っても、アレだアレ、SUZUKIのヤツ、SUZUKIのヤンチャ車、ナンタラワークスだっけ、軽自動車にツインカムターボ積んでるコレはもう運転ではない運動だというヤツ、そいつがタラタラ走ってたんだけど、後ろから急接近してきたHONDAに気がついたようだ。ヤツはタラタラ走ってたのに、突然スピードを上げ、ぶっちぎりにかかったのだ。こともあろうに、この最強HONDAに対してだ。クックック、身の程知らずな野郎だぜ。さっき、いつもの見えなくしてやったネタになる車がいなかったと書いたが、あー、あれはウソだ。(バート・レイノルズ風に)そっちがその気なら、こっちも本気でやらせてもらうぜ! 行くぜ! アクセル全開! 吠えるエクゾースト、唸るインラインフォア! ナンタラワークスに一気に迫って、この先の登坂車線でケリをつけてやるぜ! そしたら登坂車線に入ったナンタラワークスは、その先の湯島温泉濁河温泉方面に曲がっていった。フッ見えなく(以下略)

さて、懸命なるサイト訪問者諸君ならご存知な通り、国道41号線の唯一の難所、唯一の欠点、それが宮峠越えだったんだが、それが宮峠トンネルの開通で完全に排除されたのである。コレが高山に何度も行くようになっちゃった理由の一つでもあるんだけどね。そのトンネルを抜けると、このトンネルを抜けた時にわーーーーっと現れる光景が素晴らしくて素晴らしくて、なんとか写真に撮れないか何度も思うんだけど、この高速で移動しているバイクの上から取ることなんぞできないので、今日もまた淀みなき眼(まなこ)に焼き付けて走るのだった。今日は特に空気が澄んでたのでキレイだった。

こうして、何にも不具合もなく高山に到着した。いつものように、高山といえば高山陣屋なので、そこまで行って、到達記録撮影をした。今日は途中で水分補給しちゃったからタイムアタックにならんかったな。しかし、高山まで早く着いたことが何の自慢になるのであろうか。コレこそ単なる自己満足だな。よし、自己満足は満足できないが、お腹の方は満腹にできるぞ。何を食うか。アレにしようかコレにしようか、あ、でもカヌレ買いたいから、コンビニでおにぎりにしておくテもあるな、いや、コンビニのおにぎり食うなら、吉野家のお朝ごはん定食を食った方が食った気になるよな。よしそうしよう。という事で、いつもの、毎回恒例の吉野家に行った。いつものように駐車場にバイクを停めて、お店に入って、カウンターに座って、お冷持ってきた女の子店員さんに「注文がお決まりになった頃に参ります」と言うので「ちょっとまったーすぐ決まるぜ! 朝ご飯定食ください」と、迷わぬ即決できる男を演じて、女の子店員さんが、なんてステキなライダーさん、私好きになっちゃいそうポっ、となるかと思ったらクールに「どの朝定食になさいますか」「え、なに、あ、そんな種類あったっけ」「こちらに」「あ、えーっと、えー、アレだアレ、目玉焼きと牛のやつ」「ハムエッグ牛小鉢定食ですね、お待ちください」全然迷わぬ男でないのであった。まあいいや。食ったらお店を出てバイクに戻り、カヌレの店に向かった。

カヌレの店は満員御礼だった。うーむ、隠れ名店みたいなつもりでいたけど、全然人気店になっちゃったみたいだな。このご時世、マジで美味しいもんはネットであっという間に拡散するからな。前のお客さんがフィナンシェを買い占め、次のお客さんがカヌレを買い占め、無くなっちゃうじゃん、うわーん、ここまできたんだぞ、わざわざ田舎から出てここまできたのに、カヌレがーフィナンシェがー、と後ろの方から恨めしやな目つきで見てたのに気がついた店員さんが、「ごめんなさいねーほとんど売れちゃってー」と言いながら、残ったカヌレとフィナンシェカウンターに並べてくれたので、そこから選んで買った。よかった手に入った。めでたしめでたし。では帰ろう。

高山市を脱出する。気温がどんどん上がっており、帰り道に寄った道の駅渚の電光掲示板温度表示が27度だった。高山あたりの27度ってのはかなりいっちゃてる感じだよな。こりゃ、地元に戻ったら30度越え必至だ。ヤバいかもしれん。まあいつもの事だが。水分補給水分補給、忘れずに途中のコンビニで取ることにして、再び国道41号線に戻ると、ハイスピードで走っていく。すれ違うバイクが多くなってきた。みんな朝起きたら晴れてたもんでびっくらこいて出てきたのかなあ。早く帰らないと夕立食らうぞー。こっちは早めに帰るからダイジョーブだもんねー。

などと思いつつ、川辺のいつもの復路で休憩するセブンイレブンで、なぜか塩辛いものが食いたくなってコロッケパン食ってポカリスエット飲んで、スマホ見たらびっくり、地元にゲリラ豪雨警報出てんじゃん。ヤバい。ウソだろ。もう降るなんておかしいよ。夕立ってのは夕方来るもんだろ。最近の日本語力の低下は嘆かわしいもんです(綾小路きみまろ風に)スマホの雨雲メーターを見ると、地元付近に雲が広がってた。あと2時間で止みますと分析されてたので、ちょっとゆっくりめに帰るとしよう。

ゆっくり走るも何も、クルマが混んでてゆっくりになっちゃった。美濃加茂越えて犬山市に入ったあたりで、もう一度スマホをチェックしたら、この周辺は雨雲だらけだった。いつどこで降られてもおかしくないぞ。もはやこれまで。ウダウダ言っても無理だ。降れる時は降られるのさ。小細工はやめていつものコースで走っていこう。それで降られたら、そう言う星の下に生まれた哀れなライダーということでよろしく。で、走っていったら予定通り、尾張パークウェイでゲリラ豪雨に遭遇、わずか数分でバイクもライダーもびしょ濡れ、水も滴る良いライダーになりました。めでたしめでたし。全然めでたくねーよ。バイクがあーオレ様の美しいCB1300SFがあー。

家の近くに戻ったら、全然路面も乾いてた。ひょっとしたら、違うルートで帰ってきたら雨に降られずに済んだかもしれん。あるいはもうちょっと高山でゆっくりしてきたら、ゲリラ豪雨の雨雲がさったあとだったかも知れん。まあ、そんなたられば、今更言っても仕方がないな。実家ガレージまで帰ってきたら、そのまま洗車した。水洗いして、ドンキで買ったガラスコート剤をぬりぬりしたらピカピカになった。最近、ちゃんと洗車できてなかったから、これはこれでちょうど良い結果になったということで。

洗車してからカヌレ食った。うまいにゃ。


本日の出費

ポカリスエット 151円

吉野屋朝定食 514円

ポカリスエットとコロッケパン 330円くらい

カヌレなど ピー(自主規制)円

本日の走行距離 300キロくらい

累計の走行距離 35969キロくらい

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