開田高原も暑くてとんぼ返り

バイクにもいろいろな楽しみ方があるんだけど、旅することを楽しむツーリングライダー、改造することを楽しむカスタムライダーなど、そんないろいろな楽しみ方のニッチな分野に洗車マニアってのがあるんだけど、そうそう、あれですよあれ、ちょっとでも汚れると「オレ様の美しいバイクに泥はねがあああ」などとこの世の終わりみたいに騒いで「もう帰る帰って洗車するうううう」とマジで帰っちゃうライダー、いや、それは冗談だけど、そんなライダーいるわけないじゃん(棒読み)知り合いにもいないよ、ツーリング時間より磨いてる時間の方が長いライダーとか、そんなライダーいるわけないじゃん(棒読み)でもね、バイクを磨くってのは実に楽しんである。思い出してみたまえ、初めて買ったバイク、納車の日の天にも昇る心地を思い出してみたまえ、ピカピカの新車がやってきて、ぎこちない動きで跨って、初めて乗りこなしたあの日のことを、そんな宝物のバイクをキレイキレイに磨いて一人で喜んでいただろう。かくいうサイト管理人もそうであった。初めてのバイク、これ以上ないくらい綺麗にするために、いろいろな試行錯誤を繰り広げたもんだよ。当時は固形ワックスと液体ワックスがしのぎを削っておりまして、手軽な液体ワックス、長持ちする固形ワックスって、ブランドも色々出てて、今じゃほとんど見かけなくなったローカルなドライブショップに行くと、棚段一面にワックスが並んでたよ。今じゃ考えられんな。そんんな中で一番がシュワラスターであった。あれ、シュアラスターだったかな。まあどっちでもいいや。とにかく、色々使ってみて、それが一番いいと結論に達して、随分とそれを使ってたんだが、ある日、某バイク誌に洗車特集が組まれて、内容を読んだら、今までの水洗い→洗車用シャンプー→ワックスという工程が、全く時代遅れであると思い知らされたのであった。その特集で紹介されていたのがオートグリムであった。何種類ものケミカル品を洗車箇所により使い分けて徹底的に磨き上げるのだ。一発で記事の虜になったサイト管理人は、早速オートグリムを一揃い買ってきて、ピカピカに磨いて「やっぱ洗車マニア御用達品は違うぜー」などと違いもわからず一人前に口を聞いていたんであるが、しかし、時代はさらに流れて、ホンダドリームで新車を買ったら、なんと新世代の洗車対策「ガラスコート」がなされていたのである。これは汚れないように対ショック対閃光防御のシールドを張り巡らせた特殊なコーティングをしたのであるが、これが実に優秀で、汚れないんである。汚れないというか汚れるけど汚れないんである。あれなんか日本語変だぞ。汚れないわけではないが汚れないような汚れになっているのである。わかるか? とにかくこれは素晴らしんであるが、素晴らしい分高いんである。バイクを値引きして売って、こういうことで儲けようという、ホンダドリームの大人の事情が見え隠れするのであるが、続けてガラスコートをまたやりましょうと言われたけど、高いやらやめたんだけど、なんか方法ないかと思って探してたら、某ディスカウントストアにピンクの容器に入ったコーティング剤が売ってたもんで、それが予定よりかなり安かったもんで、これは買うべきであると思って、どさくさに紛れて買いました。で、説明書に3回塗れと書いてあったので、まず1回目を塗って見ましたが、なんだかよくわからないよー。どうしよう、そうだツーリングに行こう。ということでツーリングに行って確かめてみることにした。

で、ここ最近、ガッツリ走るツーリングをしてないもんで、今回は高山とか白川郷とか乗鞍あたりまで位ちゃおうかと考えてたんだけど、どうも天気がおかしくて、当日は午後からゲリラ豪雨くるかもよーなんて天気予報だったもんで、こりゃ午前中勝負で行くっきゃないなーと予定を変更して、暑いことだし、開田高原あたりに行って蕎麦でも食って帰ってくる作戦にした。で、まっちゃん特製コロッケサンドポリマー風を食って、実家新型ガレージに行くと、今回の出撃機はCBR600RR/ABSジョン・カーター号なのである。選択に深い意味はなくて順番なのである。引っ張り出してさあ行こうと思ったら、まっちゃんが「セブン行こーお買い物しよー」というので「こっちはツーリングに行くんだ一人でいけ」と言ってやったら「ツーレポ書くのにお菓子とかいらんのか」「それは」「どら焼きとかあんこコッペパンとかいらんのか」「それは」「いらんのならええ、どこへでも行くがよい」「セブンにお伴します」ということでセブンいいってお菓子を買って帰ってきて、まっちゃんに見送られて出発した。

まずはガソリンスタンドだ。いつものコスモ石油に行った。何台か車が入ってたけど、いつもの場所は空いてたので、そこへ止まった。で、ハイオクを満タンにいれるぜ。カード会員割引、メール会員割引、前回レシート割引を活用した上で、リッター152円だぞ。なんという価格、フザケンなよ、この価格、もうちょっと安くならんのか、政府は何やってる日銀は何やってる、国営ギャンブルとか言ってる場合じゃないぞ、なんとかせえクソ。文句を言っても始まらん、5リットルくらい入った。前回のツーリング大正村あたりグルグルツーリングは100キロくらい走ったのでリッター20キロ走ってるな。良い子です。

コスモ石油を出たら19号線を多治見方面に向かう。久しぶりだからヌカカッドビューンとかっ飛んで行こうと思ったんだが、昨今の道路事情のせいか、交通量が多くてなかなか思うようにはしれんぞ。電光掲示板は東海北陸自動車道の渋滞情報が掲示されて、道路事情の厳しさを重ねて訴えていた。しかも、今日は猛暑酷暑最高気温予想が40度だという世界の終わりのような気候で、それなりの速度で走って行くと、ジリジリと暑さが身にしみるのであった。これは一刻も早く、暑い東海地方から涼しい信州方面にいかねば。

などと思いつつ、ダレダレで走ってたら、後ろからグオングオンやってきたのがミニバンであった。ふっ、このHONDA最強マシーンにケンカを売るとはいい度胸だ。相手になってやるぜ。ミニバンごときにこのHONDA最強マシーンが負けるわけないだろうが。追越車線をゆずらず走って、赤信号で止まったら、ミニバンが本車線側に入って横に並んだ。ミニバンと言っても業務用なミニバンで、横文字のよくわけのわからん社名が書いてあった。どんなヤツが運転してるかと思ったら、スッゲー美人の女の人が運転してた。スーツバッチリ決めた仕事のできるキャリアウーマンの見本みたいな美人が、見とれていたらいきなりカバンからスティック状の何か取り出して、袋をバリッと破って食らいついた。コンビニでよく売ってるソイジョイみたいなのだったけど、二口で食っちゃったら信号が青になったと同時にかっ飛んで行った。あっというまに見えなくなった。スッゲー社運を賭けたプレゼンでもしにいくのだろうか。溢れるバイタリティが車の外までひしひし感じだぜ。こっちも暑いからってダラダラ走ってる場合じゃないぜ。行くぜ誰に求められないぜー。

とカッ飛んで行ったら、いきなりネズミ捕りやってたもんで急ブレーキ急減速急制動の安全運転ですよ、なんですか、カッ飛んで行くわけないじゃないですか、安全第一ですよ。

一向に暑さがどうにもならないまま、どんどん進んで土岐瑞浪恵那中津とやってきた。天気予報では危機的状況な暑さでめちゃくちゃに暑いから不要な外出は避けましょうとか言ってるのに、午後から劇的な豪雨が所によりゲリラ豪雨ゲリラ雷雨がと言われてるのに、バイクがうじゃうじゃ走ってんだけど、どいつもこいつもライダーはアホか。ノーテンキにピースサイン出してるグループもいるし、キャンプ用品満載のライダーやらたくさん走ってる。また曇ってライダーとはアホなのであった。

とかなんとか言ってるうちに、暑さも儘ならぬまま木曽福島まで来てしまった。長野県なのに、なぜこんなに暑いのか。これは想定外であった。もっと涼しいと思ったのにな。とりあえず、道の駅木曽福島に止まって作戦を考えた。開田高原まで行って、涼しい気分だけ楽しんで、いつもの蕎麦屋まで戻れば、開店時間にちょうどいいと思うので、それで行こう。ということで、開田高原に向かった。

開田高原への道で、ようやくフラストレーションを吹き飛ばす走りを満喫して、途中、昔、よくそばを食いによった小さなお店があったので、まだやってるんだーと思いつつ、看板を見たら「営業中」になってたもんで、ここでそば食うかとも思ったけど、やっぱりやめてとりあえず開田高原まで急いだ。そして、開田高原の入り口、地蔵トンネルに突入、ようやく気温が下がってきて、涼しいぞ、これじゃなきゃ、開田高原ではないぜ。一気にトンネルを抜けて、開田高原に入った。いえーい、開田高原だー、がしかし、なんか変だぞ。ぬるい。温い。ぬるいっていうよな。暑いわけではないが、涼しいわけでもなく、全然ぬるい。これじゃ開田高原じゃないよ。夏でも寒いのが開田高原だろ。うーむ、恐るべし。地球温暖化はついにここまで来たのか。中部の避暑地、開田高原にまで温暖化が来ていたとは、もはや一刻も猶予ならんぞ。政府は何やってるんだ。国営ギャンブルやってる場合じゃないぜ。早く高速道路無料にしろ。

諦めて蕎麦屋に戻ることにした。で、蕎麦屋まで戻ったらちょうど開店してた。駐車場はほぼ満車でバイクも何台か止まってた。店に順番に入って、席について、みんな、注文を色々考えているようでが、全く、にわかどもが、オレ様のような常連は簡単に「ざる」と一言で決めるのさ。注文を聞きにいたおねーちゃんに、ハードボイルドに決めるぜ「ざる」「〇〇ざるそばと〇〇ざるそばがありますがどちらにしますかー」(〇〇ってのはよく聞こえんかった)と想定外の返事が来て思いっきりキョドッてしまた「え、なに、その、あの、うーんと、えーっと普通のざるで」「〇〇ですねー」よかった、一時はどうなるかと思った。ほっと胸をなで下ろして、スマホいじりながら待ってたら普通のざるそばが来たので、ツユと薬味を全部そば猪口に入れてかき混ぜたら、そばを半分つけて食うのだ。全部つけるのはツーじゃないぜ。つゆの風味とそば自体の風味を楽しむのがツーなのさ、食ったらわさび入れすぎでいきなり鼻からツーーーーーーンチきてむせた「ゲホゴホほお」死にそう。

しかし、さすが人気店、最高にうまいそばであった。食ったら、待ってる客もいるのでさっさと引き上げる。店を出たらバイクに戻り、ゲリラ豪雨がくる前に帰るぜ。一気に帰るぜ。そして予定通り、午前中勝負で昼過ぎで帰ってきた。

もちろん、雨なんか降ってきませんよ。晴れてますよ。

もうちょっと、御嶽でゆっくりしても良かったかな。

本日の出費

そば 1160円

ゆずれもん 100円

本日のCBR600RR/ABSの走行距離 270キロくらいかな

累計のCBR600RR/ABSの走行距離 24530キロくらいかな

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