right here,right now 東北ツーリング #1

2018年の夏がやってきた。
今年はどこへ行くか。行き先はすでに決定していた。
が、しかし、予定は未定にて決定に非ず。各モデルに対してJAPAN EXPLORERのスケジュールは、まず南を目指して、南を制覇した後、北へ向かうのだ。最終目的地はやはり宗谷岬である。2014年デビューの新型CB1300SFもまた、まずは山陰、そして瀬戸内、九州の佐多岬を制覇、最南端を極めた次は、やはり北である。そこで、まずは東北へ向かった。それが、昨年のツーリングだった。そう、だから、今年は北海道ヘ行くはずだったのだ。
が、しかし、昨年の東北ツーリングが、雨にたたられ、予定変更、下北半島をキャンセルして予定は短縮して、必須ミッションだった山寺登山も、仏が浦の観光旅船も、果たすことも出来ず無念の帰宅であった。東北を制することもできず最果ての宗谷岬を目指すわけにいかん。東北リベンジあるのみ。
2018年の夏、新型CB1300SFは再び東北を目指す。

朝2時ごろ、ようするに午前2時深夜2時に起きた。早めに寝たんだけど、それでも1時間おきに目が覚めてまって、だって寝坊したら大変じゃん。1分でも遅れたら大惨事だよ。早め早めに行動するのがベストゆえに、まだ予定より早かったけど起きた。ゴソゴソと音を立てないように準備して、忘れ物がないか入念に確認しつつ、よし、大丈夫だ、いや大丈夫じゃないかもしれんと自問自答してたが、だんだん面倒臭くなってきて、まあええわ、忘れたら忘れたでしゃあない、と開き直って確認作業がテキトーになってきた時、屋根がポツポツと音を立てたのであった。あめであった。マジかよ。マジで雨かよ。慌ててスマホの雨雲レーダーをチェックすると、なんということだ、雨男の実力発揮なくらいにここだけピンポイントで雨が降ってるぞ。しかし、1時間くらいで止むようだ。それまで待つことにして、とりあえずまっちゃんに、行くよーと挨拶だけしようと思って寝床に行ったら、まっちゃん寝ぼけ眼で「見送る」と言ってくれたんで、新型ガレージに移動したら、なんということでしょう、晴れ女のまっちゃんが起きてきたので雨止んだ。新型ガレージから、既に荷物を搭載完了の旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出したら、深夜早朝ということで、エンジンもおとなしく始動させたら、暖機も端折って、まっちゃんに「ちょっくら行ってくる」出発した。

まだ真っ暗な深夜早朝、バイクはガラガラにくるまがぜんぜんはしってない道を進んで行くと思いきや、意外に車が何台も走ってるんだよ。みんなこれはあれだな、おんなじ考えの4時までに高速に入れば割引料金を狙っってるんだな。くそ、こうしてはおれん、負けてなるものか、急ぐぞ。いやそういう意味では急がなくてもいんだけどさ。コスモ石油に行くと、ガソリン満タンに入れる。今日は超長距離走行になるので口元までいっぱいに給油した。割引価格は143円だった。よし、これで万全である。いよいよ、高速道路に入るのだ。コスモ石油を出たら、春日井インターへ一気に走って行く。深夜早朝の何台もの車もみんな春日井インターに行くに違いないと思ったら、全然入らないで名古屋方面に走って行っちゃった。いきなり、高速道路情報掲示板には、一宮から岐阜羽島まで渋滞、の表示があって、これはやっぱり、土岐ジャンクションの迂回路を走ったほうがいいかと思ったけど、でもしかし、土岐はさっき移動した雨がまだ降ってるに違いないからやめて、正面から渋滞に挑むことにした。春日井インターのETCレーンに突っ込んでいく。ゲートが開くぜ、くーっ、これがETCの醍醐味だぜ。チケットなんか取らなくていいんだよ便利だよねー。そして、4時前に突入した! 割引料金決定だぜ! インターから高速道路に突入すると、深夜早朝とは思えない怒涛の交通量なのであった。これがまたナンバーを見れば全部他県ナンバーで、主に関東方面のナンバー、みんな割引料金を狙ってるんだな。闇夜を切り裂く車のライトの群れ、それに紛れないように安全運転で走っていくと、やがて一宮手前で予告通り渋滞発生、ノロノロ運転で一宮サービスエリアまで来たんだが、当初の作戦はここで朝飯だったのだが、みんな考えることは同じようで、大混雑の様相、入口までトラックが詰まってるんであきらめてスルーした。

それからノロノロ運転で東海北陸自動車道分岐までやってきた。渋滞の原因がここの分岐だと思っていたんだけど、全然違った。東海北陸道に行く人皆無だ。たった一人、東海北陸道に進むのであった。まさしくみちのくひとり旅なのであった。しかも、道路の照明がほとんど無いもんで、真っ暗じゃん、何にも見えんじゃん。クソーなんということだ、こりゃ確かに渋滞はしないよ。長野道とは交通量が大違いだ。でも渋滞するよりゃいいな。暗黒の世界一人進むのであった。でもしばらく走ったら、後ろから一個大隊やってきて、ビューんと走って行ったんで、思ったほどみちのくひとり旅ではなかったよ。
一宮で朝飯の予定が食えんかったので、長良川のサービスエリアに入った。一宮にはあるけど、ここはコンビニが無いから、朝飯はどうしようかと思ったら、フードコートはもう営業してた。お盆だからかな。大変だよなこんな時間から営業してさ。メニューを見たらうどんとかラーメンカツ丼みたいなパワーランチ系ばっかりだったんで、どうしようかと思ったけど、若い連中はこんな時間からヘーキでとんかつとかラーメン食ってるよすごいな。メニューに豚汁定食があったのでそれにした。食券を買ってカウンターの人に渡すと、すぐに用意してくれた。席に持って行って食う。うーん、素晴らしいくらいに煮詰まった豚汁、サイコーに肉に味噌が染み込んでるからゼツミョーご飯がススムぜ。たまらんなー。食ったら高速に戻ってかっ飛ばす。

どんどん走って行くと、東海北陸道らしい連続トンネルが、電光掲示板に、トンネル出口雨、と警告が出てるのでその度にビビって構えたんだけど、幸い降りそうで降らないのであった。ふふん、今日はもう降りそうで降らないんじゃ無いのーなどとタカをくくっていたら、富山県にはいってすぐにトンネルを出たら雨が降っていた。速攻でサービスエリアに逃げ込み、スマホの雨雲レーダーチェック、すると、富山県から新潟県にかけて断続的に雨雲がウロチョロしており、どうあがいても雨に降られるようなので、ここは諦めで決断、カッパ着用フル装備で着用した。これでどこで降られてもダイジョーブだ。高速本線に戻ると、全然雨が降っていなかった。何だよ、着ることなかったじゃんかよ。と思ったのもつかの間、北陸道に入ったら雨が降っちゃ止んだを繰り返し、一時期は青空も見えたりしたのに、再び雨雲びっしり、降ってきた降ってきたーでも幸い、ゲリラ豪雨みたいな激しいのはなかった。

北陸道で360キロ走ったところで給油した。新潟まで500キロ、さすがに無給油では走れないよ。それから渋滞もなく順調に進んで、11時には終点荒川胎動に着くなーと思ったら、その直前でまさかの渋滞大渋滞、しかも、雨が止んで空が青空太陽のサンサンm熱気が伝わる群れるカッパ、脱げばよかったなーなどと思っても後の祭り、なんせ降ったり止んだりだったんでね。
しかし、それでも渋滞を抜けて荒川胎動インターから下道に降りた。そこでやっとカッパを脱いで、暑かったなー、脱いだらメッシュの威力は抜群で、スケスケなので涼しいのであった。あまり湿度がなくカラッとしている陽気なのもいいな。ようし、調子良くカッ飛んで行くぜ。国道113号を南陽に向かう。順調に進んで、道中、越後線の鉄橋がいい感じなのが何箇所もあったので、鉄道車両とともに撮影したいなーと思った。でも、時刻表もわからんもんで無理だった。
そんなこんなで、紆余曲折を経て南陽に着いた。そこでキラーんと閃いたんだ。そうだ、山形といえば山形冷やしラーメンだ。これを食わずしてどうする。でも店がわからないと思いつつ、ウロウロしてたら、店の前の駐車場に車が入りきらないくらい並んでいる店を発見。なんの情報も予備知識もないまま、行っちゃえーと入った。そしたらちゃんと冷やしラーメンがメニューにあったので「コレください」と注文した。まわりを見たらみんな辛口ラーメン食ってた。汗かきながら食ってた。きっとこの店の看板メニューが辛口ラーメンなんだろうけど、革ジャンで、辛いもの食っての汗だくは嫌なんで、それに、名物冷やしラーメン食ってないから食いたいしな。とかなんとか言ってるうちに、冷やしラーメンがきた。念のために言っておくが。冷やしラーメンとは、いわゆる冷やし中華ではないよ。ちゃんと液体スープ汁の中に具とラーメンがあるのだよ。本当に氷も入ってた。食ったらゲロウマで、マジヤバイ。行き当たりばったりで入ったわりに大成功だった。満足して店を出た。
南陽から国道13号線で山形市に向かう。国道13号は渋滞してたんだけど、ケーサツの人が検問やってた。それもなんか抜き取りでやってた。こっからここまで、と区切って駐車帯に誘導して、検問したら元の道に戻して、それからまた抜き取りして、渋滞になるわなー。

渋滞を抜けて、いよいよ山形市街に入り、道に迷うことなくホテルに到着した。バイクは専用に駐車スペースが用意してありまして、素晴らしいですね。そこに止めたらチェックイン。もっと普通のビジホと思ってたら、結婚式場もある大きなホテルでした。部屋に入って荷物を整理したら、あらかじめ決めておいた蕎麦屋に晩飯を食いに行く。そこの蕎麦屋があるのは色々他にもお店があるところで、他のお店も面白そうだったけど、やっぱり時はじめに決めてた店にした。店に入って、一番人気のザル天を注文して待つ。しばらくしたら料理ができた。上品にまとまったザル天だった。食ったらうまかったです。さすが山形そばの本場だぜ。

食ったらホテルに戻って風呂入って寝た。


本日の走行距離 659.7km

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