right here,right now 東北ツーリング #4

今日も4時に起きてバッチリ、朝飯がわりのサンドイッチを食ったら、歯磨いて顔を洗って荷物をまとめて、天気を見たらどんより曇っってるから、予報を確認、曇り雨だってよ、クソ、今日は仏ヶ浦なんだが、雨が降ったらおじゃんで、昨年のリベンジ最重要項目なのに、厳しい展開なのであった。しかし、ここまで来たんだから、行けるところまで行くことにしよう。なんせ、このところの天候不順は天気予報もあてにならんから、もしかしたら大逆転もあるかも知れん。荷物を持ってチェックアウト、バイクに荷物を積んだ。こんな早朝から出撃するライダーは他にいないだろうと思ったら、駐車場の奥の方のバイクが荷物積んで出撃して行った。うーむできるやつ。最速はオレ様だと思ったのに。
ホテルを出発して、国道338号線を走ってむつ市の中心街に行く。ここがむつ市の銀座通りという感じのところには、ケーズデンキヤマダ電機ケンタッキーマクドナルドモス吉野家ABCマートほか、豪華絢爛だった。昨日こっちに来てたら、ここでめしくったんだがな。道が一本違っただけでこんなに違うんだな。すき家に入って朝ごはんにする。このさき、下北半島を大間崎に向かう途中で食いもん屋なんぞとない思うので、ここで食っておこう。毎回毎回、それならサンドイッチいらないんじゃないかと思うんだけど、でもやっぱり、もし、ホテルを出てから何にも食えない天気が悪かったりしたら困るのでそういう意味では保険だな。すき家で卵がけご飯朝食を食った。ここのすき家でも朝っぱらから若い娘がグループで来てた。朝帰りなのかな。
食ったら、バイクに戻って、いよいよ大間崎を目指すのであった。天気は雨降りそうで降らず、晴れそうで晴れずのどっちつかずなホントはっきりせんか、このばかたれと言いたくなる天気なんだけど、じゃあハッキリしてやるぜと言って大雨になったら困るので、なんとも言えん。国道338号から国道279号線に乗り換えて、海岸線を疾走する。気温が急激に下がって来て、電光掲示板表示は20度だよ。メッシュで走る気温じゃないよ。もうあかん。見晴らしのいい駐車帯で止まったら、カッパ着用。これで防寒対策できるな。って、猛暑対策しか考えてなかったからマジ意外。
カッパ着用で疾走する。向こうから何台もバイクが戻ってくるぞ。みんなもう大間崎を制覇して帰りなんだな。以前泊まった薬研温泉郷や、下風呂温泉郷を通過して、天気とにらめっこしながら時走って、よて通りの時間で大間崎までやって来た。早い時間に着くようにしたのは、バイクラッシュを避けての事。なんせ、ライダーは最先端好きですから。この前来た時は、バイクがレッドバロンの展示場かと思えるほど豊富な品揃えでしたから。作戦は成功だ。バイクは4、5台しかいなかった。これでうまい具合に撮影に没頭できるぜ。みんなライダー考えることは同じで、いかに自分のバイクと、本州最北端の碑を写真に収めるか四苦八苦してた。写真が撮れたら、もう用はないな。土産物売店が早くから営業してたが、見ることもなく、次の目的地、本日のメインイベント、このツーリングのメインイベント、仏ヶ浦観光船だぜ。なんとか天気が持ちそうだから、などと思ってた瞬間、突然雨が降り始めたのであった。ゲロゲロ。なんということだ、ここまで来て雨とは、もはやこれまで天は我々を見放したか、しかし、これまでのオレ様とは違うぜ。ミッションインポッシブル;ゴーストプロコトルでイーサン・ハントは最後の最後まで諦めなかったんだ。オレも最後の最後まであきらめないんだ。カッパフル着用、出撃だ突撃だ命がけで走り出したら、なんか雨やんでるんですけど、っていうか、晴れ間がみえるんですけど、まあいいや、カッパ着たまま観光船乗船所まで走った。
仏ヶ浦観光船乗船港はアルサスという観光施設内にある。そのアルサスに着いたら、すでに晴れてきたカッパ蒸れ蒸れなんで速攻で脱いだら、まとめて荷物にくくりつけ、建物の中に入って、受付カウンターに行ったら、ねーちゃんが忙しそうにしてたんで「予約ないけど乗れますか」と聞いたら「わかんないですけど多分大丈夫です」と実にアバウトな返事を頂いたのでそこで待つことにした。で、受付開始時間になったので「ライダー往復1枚」チケット購入、船はハマナス3号で、一番左の船で10分前から乗船可能だと言われたんでそれまで待った。その間に観光客が何人もやってきて、結構いるんだね、商売繁盛だね。
時間になったので乗船開始。しかし、実際の船を目の当たりにすると、なんだかなあ、これダイジョーブなのかなあ、というくらいのオンボロぶりで、桟橋から乗り込んで、ぼろっちい工事現場の足場ヤグラみたいな有蓋船なんだけど、年季が入ってるイスとかいろいろ、途中で動かなくなって救助待ちですなんてことないよなあ、すこぶる不安だなあ、などとビビってたら、乗船完了で船が動き出した。ボロンボロンゴロンゴンゴンと今にも死にそうなエンジン音でゆっくり船が動き出して、おいおいこれ動いてんのか止まってんじゃねーの、と思って、ダメだこりゃ、とあきらめてたら、港内堤防を過ぎた途端に豹変したのであった。突如、ボロボロ言ってたエンジンはドロロロローンと雄叫びをあげ、船体がトリムアップしたと思ったらものすごいスピードで海上を疾走して行く。ものすごい水しぶきが上がり、有蓋にもかかわらず水しぶきがどんどん飛んでくる。外洋に出たらさらに速度が増して、いよいよシートにしがみついてないとふっっ飛ばされそうになってきた。ピンポンパンポーン「みなさまようこそ仏ヶ浦かんこうせんごにゃごにゃうなや」案内放送が入っても何か全然聞こえないよ。なんということだ、この船はミレニアムファルコン号だったのだ。見た目は悪いが高速のコンマ2行くんだ。多分、下北最速のスクラップ船とか言われてるんだ。しかし、そんな凄まじい疾走にもかかわらず、観光客はスマホタブレットで撮影に必死であった。みんな好きだなー、とても真似できんわ。

そして、ついに、目的地の仏ヶ浦に到着した。船お降りたらすでにそこは異界の入り口であった。ここは一体どこなんだ、我々は何かとんでもない別の次元に迷い込んでしまったのではないか。さっきの下北最速船は次元を飛び越え未来の地球にきたのか「ハイハイこっちでーす」と観光船の案内係りの人が旗持って案内してくれた。飯のタネになるなら異界の形相でもなんでもしちゃう日本人オソロシイね。しかし、間近で見るとマジかと言いたくなるくらい異形のものであった。そう、まるでピカソが追求したキュビズム、マチスが生み出したフォービズム、そしてユトリロの行きる道であったホワイティズム、それらをまとめてダリが彫刻にしたような世界であった。一体なぜこんなことになってしまったのか、この世界の誕生の秘密は永遠の謎になるのだろうか。「えー、150万年前に海底火山が爆発し、溶岩が海の水に揉まれてこうなりました」あ、そうなの、もうわかってんだ。「出航まで自由に見学してください」ということで、案内が一通り終わったらあとは自由時間だったのであちこち写真を撮るのであった。撮るのにも命かげだけどな。足場が悪いもんで転びそう。昨日も転んで海に浸かった人がいるらしい。スマホもデジカメもパーだそうです。そうならないように慎重に撮影して、時間になったので船に戻った。帰りもワープスピードで死にそうな速さだった。絶対に行きより速いな。あっという間に港に戻ってきた。

実に興味深い経験をさせて頂いた。あれは本当に地球だったのだろうか。謎は深まるばかりだ。とりあえず、腹減った、なんか食おう。アルサスの2階にメシ屋があるのでそこで食うことにして、行ったら11時からだと言うのでそれまで待った。で、11時になったら開店したので、有名らしいラーメン屋に入った。そこででかい看板が出てる味噌ラーメンを食った。うまかったよ。食ったらミッションコンプリーツ。青森に戻るぞ。

来た道を最速で戻る。来るのに時間がかかったんで、帰りは早く帰るぞ。ガンガン飛ばして、途中、パトカーと並走した時だけ大人しく走って、パトカーが消えたらまたガンガン走って、来た時よりかなり時間短縮できた。オレってスゲーじゃん、速いじゃん、と思ったけど、行きは使わなかったバイパス道路を使ったからな。速いはずだ。

青森市まで来たら、アスパムに向かう。アスパムに用はないが、ねぶたの家を見に行きたいんだよ。昨年見逃したからな。あのシュールな建物がねぶたとは思わんかったもんで、訳の分からん自己満足の近代芸術の博物館かと思ったもんで見もしなかったよ。それが、実はねぶたの家が良いらしいそうじゃないか。見ないかんでしょ。アスパムの駐輪場にバイクを止めてねぶたの家まで歩いた、結構距離があるな。仕方がない。いそいそと歩いて、ようやく到着したら、チケット売り場が2階だというので、階段を上って2階でチケット購入、いよいよ、館内に入ったら、入り口付近はどうってことないねぶたの歴史のお勉強資料だったが、奥の中に入ったらこれでもかーっというくらいの豪華絢爛なねぶたが所狭しと並べられて、これまた荘厳な眺めで、それだけではないのであった。なんと、実際のねぶた祭の再現をしているのであった。巨大なねぶたに巨大な和太鼓が並び、大音量の和太鼓が鳴り響き、みながワッショイワッショイなのであった。まさしく、かそうげんじつになかでねぶた祭なのであった。もうね、これは盛り上がりっぱなしで、ワッショワッショと踊り暴れまくって、気がついたら、郵便局の切手シート買っていた。なんでか知らんが、まあ盛り上がったしすごかったからよしとしよう。

ねぶたの家をでたら、ホテルにチェックインする。このホテルはバイクの駐車場が契約駐車場があるんで、そっちに行く。バイクは料金所を通過できんので歩行者通路から入って、中で係りの人の説明を受けたんだけど、話が長い上に青森弁なんで何言ってるかよくわからんかった。まあ、とにかく、出てくときは、歩行者通路から出ていいよ、ということだろう。荷物を持って、へへーひーひーとホテルにチェックインした。それから、部屋に入って荷物を整理して、晩飯に出かけようと思ったら、パラパラして来たようなので、フロントで傘を借りて出かけた。
昨年は青森では晩飯難民だったんで、今回はそうならないように、初めからガスト狙いで行く。飲み屋さんばっかり普通に晩飯が食える店がないもんね。ガストに向かって歩いて言ったら、半ばくらいのところで、和食の店があった。結構お客さん入ってるじゃん。メニューを見たら、おススメ生姜焼き定食があったので、よし肉を食おうと即決して中に入った。そしたらめっちゃ昭和な食堂だったんで、マジかよハズレだよと思ったんだけど、あきらめて生姜焼き定食を注文したら、結構時間かかって持ってきた。うまそうな匂い。ちゃんと小鉢も漬物もあるし味噌汁もあるので、これは良いじゃん。食ったらデラ美味いでかんわ。瞬く間に食っちまったぜ。サイコー。今回は食いもんにハズレなしだな。
食ったらホテルに戻って風呂に入って寝る。

本日の走行距離 240.9km


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