モーニングとランチに駆ける名古屋東三河
モーニングといえば、今や誰でも知ってる、喫茶店の朝のコーヒーについてくるトーストなどのサービスで、最近ではテレビなんぞに特集もされて完全に市民権を得たというか、雑誌やらテレビやらのネタに有効活用されまくって、とんでもないことになってるのもあるけどさ、そんなモーニングとの初めての出会いは、バイクの免許を取ったばかりの間もない頃の、気合いを入れて遠乗りツーリングに行った時のことで、当時は道の駅もコンビニなんかなかったもんで、ツーリングの休憩といえば喫茶店によるしかなかったんだけど、とにかくお金がなかったからなるべく安く済ませたいもんで、コーヒーだけしか注文しなかったんだけど、とは言っても当時のコーヒーの価格ってのは今の半分以下だったけどさ、そいでコーヒーがきたと思ったら、次にトーストがきてゆで卵がきてミニサラダもきてさ、顔面蒼白ですよ、あわわどないしよう、こんなの注文しとらんのに、わいはどないすればいいんじゃーなどと思いつつも、当時から欲の権化でしたので、食っちまいまして飲んじまいまして、覚悟を決めて会計をすると、コーヒー代のみの請求で、マジ、なんか間違えとらん? ええんか? しかし、当時から清く正しく美しくのパタリロではなかったので、これは幸いと、払い逃げして、ああ、もうこの喫茶店は2度と来れんなーお店のおばちゃん、なんか間違えとるんだ、悪いことしちゃったなーなどと思いつつ、この十字架を永遠に背負って生きていかねばならぬのか、なんという人生とは過酷なのだ、などと思ったもんだけど、時流れて幾年や、あれがモーニングサービスだったということを知って、なんというか業界の恐ろしさを思い知ったんんだよ。それからは、ツーリングにモーニングは付きものになって、よく利用したのがマクドナルドの朝マックだったけど、だんだん飽きてきて、ネット時代になると、いろんな情報が入ってくるもんで、ここのモーニングすごいとかなんとか、行ってみようとかなんとか、こうして色々なお店のモーニングをちょこっとかじって、結局、行き着いたのがチェーン店のモーニングで、要するに一番当たり外れないから安心ということで、歳をとると挑戦しなくなるんだなあ、良くないことだなあ、などと思いつつも、珈琲屋らんぷ、元町珈琲、そしてコメダ珈琲店が御三家みたいな感じですね。特にコメダ珈琲店は、ナナコカードも使えるのが強みなんで、最近よく使うようになったんだけど、こんなんでいいのか、こんな安易は方法に安住してていいのか、と思っていたところに、まっちゃんが「モーニングスタンプラリーがあるよー」というのであった。なんだと、一体なんだその企画はなんなんだ。「ここにスタンプをもらってくるんだよー」「集まったら特製モーニングだよー」「スタンプ集めようよー」というので、仕方がないから集めてやることにした。いくつかの店があるが、一番遠いところを攻略することにしよう。それはどこだ! ららぽーと だった。港区だよ。遠いよ。めんどくさいなどうしてくれようか、そうだツーリングに行こう! ということで、ツーリングに行くことにした。
っていうかさ、モーニング求めてツーリングに行くわけで、アクセス困難な港区方面に行くのに、どうしようか、いろいろ調べて悩んだんだけど、他にいいツーリングの企画を思いつかなかったもんで、消去法で港区に決まった。で、ららぽーとへのアクセス方法やバイクの駐車場を調べて、完全の脳内ナビにインプットしたのちに、ランチは前回行きそこなったぞうめし屋さんに行くしかないでしょう。これも事前の調査をしっかりして、めちゃくちゃに混むらしいので、開店1時間前には必着だな、という感じで、かなりタイトなスケジュールになったんだが、これをやり遂げたら、新玉亭のうな丼を食うぞ。
まずガソリンを入れるぞ。いつものコスモ石油に行くと、ハイオク満タンに給油する。カード会員割引メール会員割引前回利用割引をつぎ込んで、リッター140円なのであった。じりじりとまた高額化してるような気がする。ちなみに燃費の方は20キロをわずかに切った感じかな。走りは長距離でないからこの時期は仕方がないな。 満タンになったら出発する。
19号線を名古屋方面に向かって走っていく。メタ寒いが、朝早いので日曜日ということもあり、道はガラガラでかっ飛びなのであったが、寒いからあんまりかっ飛べないのもあるけど、それでもかっ飛びで走ったいくのだった。前を走っているのが、初心者マーク付きのスズキのラパン、色はピンクなのでありまして、中には年頃の女の子3人乗ってて、免許取ったばかりでパパに買ってもらった中古のラパンでお友達と一緒に初めてのドライブみたいな感じだったけど、ダッシュボードに巨大なナビが鎮座してて、前ガラス半分くらい干渉してるけど、あれで前が見えるのか心配なのだあった。
庄内川を越えて名古屋入りすると、小川の交差点で19号線を曲がり、いつもの知多半島方面に行くときの日銀前交差点をスルーして、堀川を超えて名古屋高速高架下の道を曲がって走っていく。名古屋市内は日曜日にこの時間なんで、すこぶる快適に走っていけるのであるが、高架下の日陰は寒いのであった。メタ寒いのであった。それでもガンバって走るのであった。
そして、予想に反して何の問題もなく、実に順調に、道に迷うこともなく、テクニカルなららぽーとへの侵入経路も問題なくこなして、立体駐車場1階のバイク置き場に到着した。予定よりはるかに早い時間に到着したのだった。素晴らしい。なんか今日はついてるぞ。目的地のモーニング喫茶はツタヤのやってる蔦谷書店の中にあるんだよ。ららぽーとは開店10時だが、ここは8時からやってるのさ。で、8時からもう満員御礼らしいんだが‥‥予想に反してガラガラだった。
通りは業者さんが出店の設置に忙しそうだった。そこを超えて、店に入った。書店はまだ営業前なのか、所々、カーテンが降りてたけど、喫茶は営業してた。スタバとそのモーニング喫茶といくつか店が入ってるみたいだな。スタバと共存の喫茶とはすごいな。で、その喫茶に行くと、若い店員さんがいて案内してくれた。先客は1組だけで、会計に時間食ってた。電子マネーというのか、スマホ決済してたけど、それがうまくいかんみたいで、しばらく待たされたけど、何とか処理できたみたいで、ようやく番が回ってきたので、ブレンドコーヒーとモーニングサービスを頼んで、スタンプもらった。席について待っていると、トレイに乗って一揃いきた。
ごく普通のモーニングだ。パンもまあそれなりに美味しい、ゆで卵もそれなりに美味しい、そしてコーヒーだが、ネットでの評判通り、強烈な酸味がある極めて特異な味だった。これってスタバ対抗策なのかな、こういう個性のあるブレンドで攻撃しないとスタバに負けるからかなあ。個人的には酸味が苦手だけど、面白いとは思う。コーヒーを飲みながら書店店内の雑誌が読めるらしいが、読みたい雑誌もないから飲んで食ったらさっさと次に行くぜ。一応、書店内をチェックしたら、ワイルド7の未公開原稿収録完全版があったんだけど、6000円もしやがって、足元見やがってクソ。こんなもん誰が買うかフン。
さて、最初のミッションはクリアしたので、次の目的地に向かう。次の目的地こそが本命だぜ。ぞうめし屋のランチに行くのだ。ぞうめし屋は、もともと東別院の朝市に出店が出るんだけど、そこで知ったんだけど、最初に行った時はものすごい行列に目が眩んで並ぶこともできず撃沈、そして次に行った時は、開店前から待機して、ついにゲットしたのであった。食ったらマジヤバイコレヤバイだったので、また食いたいと思ってたら、なんと、西尾市にお店が本拠地があるというではないか。コレは行かないわけには行かないですね。しかし、前回はお店を見つけることができず、無念の敗退を屈したので、今回はそんなことにならないように、開店1時間前到着を目標に23号線バイパスをかっ飛んで行くのだ。寒いけどかっ飛んで行くのだ。
そして、1時間もかからないで、道に迷うこともなく、本店ぞうめし屋に到着したのだった。いやいくらなんでも早すぎでしょ。誰もいないよ。でかい駐車場広い駐車場には誰もいない。スケボー少年が練習できるくらい何もない。バイクを止めて、コレからどうしようか、もしかしたら三河湾スカイラインを走ってくる時間あるんじゃね? とか思いながらスマホをチャックしてたら、お店の扉が開いて、夏菜ちゃんみたいな可愛い女の子店員さんが出てきて「お食事ですか」と聞いてくるので「そうです混むというので早くきたんですが早すぎました」とハードボイルドに答えたら「一応、10時から予約ボードが出ますので、名前を書いていただいて、11時から開店ですから、もう少しお待ちくださいね」と親切に説明までしてくれたもんで、10時まで待って予約ボードに名前を書くことにした。それまで寒かったけど、店の前の昔の学校の教室のイスが並んでたのでそこに座って待った。でも、退屈だったんで体操とかやってた。やがて10時になったら、さっきの可愛い女の子店員さんが予約ボートで持って出てきた。「寒くないですか寒いですよね」と心配そうにいうので、寒かったけど「いえ、ライダーたるものこの程度の寒さ日常茶飯事ですから大丈夫です」「そうなんですか、走ってら寒いですもんね」「装備が違いますから最近は高性能なウエアが揃ってますから」「私バイクのことは何にもわからないから」「今日なんか全然寒くないですよ」「じゃあもう少しお待ちくださいね」と言われたもんで、寒いけど頑張って待つのであった。でも、正直なところ、思ったほどの寒さではなかった。もっと死にそうな寒さを覚悟してきたもんなー。もう死ぬもう帰るみたいな。だから、決して若くて可愛い女の子にカッコつけたくて強がりを言ってたわけではないよホントだよ。
なんかさー思ったより全然客こねーじゃん、マジで開店同時に絨毯爆撃状態とか言ってたけど、マユツバもんだよなー、などと思いながら待ってたら、開店30分前くらいから怒涛のごとく客が押し寄せてきた。ガラガラの駐車場はあっという間に車で埋まって、開店10分前には車からガヤガヤとお客さんが降りてきて、お店の前で団体交渉権を剥奪された労働組合員が抗議のデモでも始める様相、いやこれはちょっとまずいでしょ、なんなんだよこのお店、これまで色々行列のできる店に行ったけど、開店前に国会議事堂前のア●ヤメロみたいな、こんな店初めてだ。このままではお客が暴徒化するんじゃないかと勝手に不安になってたら、お店から女の子店員が出てきて「いらっしゃいませーご予約のお客様からご案内しますねー予約ボートのお客様はその後になりますのでお待ちくださーい、ではダレダレ様ー」「はい、はいわたし」「どうぞー」「ほにゃらら様ー」「はーい」「どうぞー」という感じで、実にテキパキと手慣れた様子でこなしていくので感心してしまった。
感心してたら呼ばれたので「はいはいはーい」と店に入った。カウンターに案内された。最初にトイレに行ったら、レトロ〜なトイレで感激した。席に戻って、初めから決めてた味噌ご飯大盛りを頼んだ。待ってる間、カウンターから中を見てたら、ここのお店はシェフらしい人がいないんだな。みんな同じくらいの歳の若い女の子が10人くらいかな、テキパキ動き、実にフレキシブルだった。どんどん入ってくるオーダーをみんなでガンガン処理してくんだけど、誰が何をやるというんじゃなくて、誰でもなんでもやる、オールラウンダー揃いで組織としては最強なパターンだな。そいうところが強みなのかもしれん。それにしても唐揚げがデカイので次はあれを食いたいと思います。などと考えていたら、早いもんで料理がきた。いい匂い。料理の説明をしてくれたけど忘れた。食った。うまいしぬ。大盛りでも足らない。おかわりとかできんのかなあ。でも忙しそうなんで、そんなことよう言わんかったから、また今度来ようと思って会計を済ませた。で、ざっくりで申し訳ないが全部美味かった。また食いたい。
で、店を出たら、テイクアウトコーナーの行列に並んで味噌とドーナツ買った。ドーナツはそこで食った。美味かった。持って帰りたかったけど、バイクじゃどうしようもないじゃん。しかもCBR600RRで来ちゃったもんなー、味噌を載せるのも苦労する。パンツのゴムヒモ作戦でシートに固定したけど、途中で落っこちそうになっちゃったよ。
落っこちそうな味噌に気を使いながら、岡崎豊田方面を回って帰ってきた。
本日の出費
蔦屋書店の中のモーニング 432円
ぞうめしランチ 1026円
味噌とドーナツ 640円
本日のCBR600RRの走行距離 120キロくらい
累計のCBR600RRの走行距離 25170キロくらい
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