a man who ride moon 山陰ツーリング#2

朝4時に起きた。荷物を整理して、革ジャン革パンを装着すると、早々にチェックアウトする。素泊まりの強みは、出発時間を自在にできることさ。これが朝食付きだと、早くても6時半まで動きが取れないからな。それが実にストレスなんだよ。待ってるのが実に時間が無駄で、かと言って、旅先でゆっくり寝ていられるほど大人じゃないもんでね。荷物を持ってフロントまで降りたらチェックアウトの手続きをして、駐車場のバイクのところまで行くと、荷物を積んで出発する。

まだ真っ暗で、まずは調べておいた朝食に近くのジョイフルに行く。その近くに営業しているガソリンスタンドがあったので給油した。早めに給油しておかないと、給油しそびれたらやばいからな。そしてジョイフルに行き、駐車場にバイクを止めて中に入った。こんな時間だから誰もいないかと思ったら、スッゴイごっつい外国の方が2人いて、大きな声でスマホで喋ってた。やばい外人だったらどうしよう。目を合わせないようにして離れたところに席を取って、いつも食ってる朝食定食を頼んだ。待ってる間、今日のルートを確認する。料理が来たので食った。ドリンクバー付きなので抹茶ラテを2杯も飲んでしまった。外人が席を立って帰る様子だったので、やばい、バイクに気がついて「いいバイクじゃねえか、オレによこせよ」とか言われたらどうしよう。あるいは「支払いの金が足りねーんだよ、お前払えよ」とか言われるかも知れん。などと思ってたら、店員さんを呼んで、食べ残しを持ち帰りたいと言ってた。なんだ、もったいない精神を持ったいい外人じゃん。外人さんが去ったのに続いて、抹茶ラテを飲み終えてジョイフルを出た。

バイクに戻って、明るくなってきたので安心して走って行けそうだなとおもいつつ、出発した。関門トンネルに向かう。関門トンネルの料金はETCで払えないので現金を用意するのだ。100円なのだ。それにしてもすごい交通量だよ。関門トンネル、トラックから乗用車からひっきりなしに走ってて、料金所のおじさん死んじまえへんか心配。順番に並んで待っていると順番になったので100円払って無事通過した。

トンネルを抜けて本州に復帰する。国道2号線から国道191号線に乗り換えて走っていく。ガソリンスタンドも朝ごはんを食えそうな店もなくて、門司で済ませておいて正解だったな。作戦成功だ。191号線をどんどん走って行って、さらに明るくなってきた。しかし、空はちょっと雲が多い、角島リベンジが怪しいが、とにかく行ってみようと思って角島を目指す。順調に走って、角島付近まで来たら、空がそこから青くなってて、雲が切れていた。これは良いんじゃないか。ワクワクしながら行くと、果たして、見事に角島付近からは晴れていた。

バイクを止めて展望台に行くと、前回とは全然違う、まさしく楽園への道のような角島大橋がそこにあった。いやこれは素晴らしいよ。前回は小雨交じりの曇りで最悪、観光客もごった返して、こんなクソみたいなところのどこがええねん、などと悪態をついていましたが、天気がいいとこんなに印象が違うもんなんだ。もう素晴らしいとしか言いようがないよ。感動もんです。

感動もんの勢いで、次の元乃隅神社へも行ってみた。地図で見るとかなりややこしい道だったが、見事なくらいな案内表示が続いていて、誰が来ても道に迷うことはないなあと思えるくらい完璧な案内表示で、迷うことなくたどり着いた。駐車場にバイクを止めて駐車場料金100円払った。先客のKawasakiさんが「名古屋の方からですよね、遠くからみえたんですね、すごいですね」と話しかけられしばし談笑した。で、神社の方に向かった。長い回廊の赤い鳥居が続く階段がすごかった。バカじゃないのこんなところにこんなもん作って何がしたかったんだよ、などと感動しまくりの神社であった。

ヒーヒーハーハーと歩いて汗だくになっちゃったよ。駐車場に戻ってコークオン自販機でアクエリアス買って飲んだ。ここの売店の店長さんは猫ちゃんらしい。会いたかったけど、今日はまだ出勤されてないようです。遅番ですね。残念。飲んだらバイクに戻って出発した。

この調子でどんどん行くぜ。次はホルンフェスだぜ、と思って走って行ったら、途中の道の駅に無角和牛ハンバーグが美味しいとの情報が入った。これは昼飯に食わないかんでしょう。急遽、その道の駅に目的地を変更した。変更したと言っても途中にあるんだけどさ。で、そこの道の駅に行ったら、海が見事なレストランだった。メニューには「一番オススメ!」とあったので間違いないようだ。

それを注文して、待っていたら、その間にも客が次々と入ってきて、人気のレストランであることをうかがわせた。料理が来たので食った。デラうまかった。肉食ってる感じだった。満足してレストランを出てバイクに戻って出発した。

そして、いよいよ、ホルンフェスまで来た。道がかなり険しかったが、かんばって来ました。次にしようとか言ってたらダメだからな。いつやるの今でしょの精神で行くのだ。で、駐車場にバイクを止めて、だーれもいないんですけど、なんか、角島と元乃隅神社とはえらい格差があるな。そう思いつつ、壮大な断層を期待して片道600メートルの高低差ある山道を歩いて、海岸に出たんだけど、まあ、その、それなりのものでした。綺麗に色分けされた断層だったけど、もっとでかいと思ってたもんね。ちょっとガッカリ。でも雲ひとつない真っ青な晴れで、あまりに天気がいいもんで、まあ許したるわ、という感じでした。ライダーとは天気が良ければハイテンションでなんでもオッケーなのであった。


さて、結構ここまで時間食ったんで、あとはハイペースで行くぜ。191号線をガンガン走って、途中、無料区間の山陰自動車道を有効活用して、順調に日本海側を走破していく。しかし、天気がいいから海岸線も見事で、どこをとっても風光明媚なのであった。素晴らしいツーリング日和に恵まれて、かつて、雨に祟られた山陰ツーリングとは雲泥の差だった。

こうして、温泉津温泉まで来た。ここはちょっと見ておこう。前に来た時は、かなり賑わってた感じだけど、今はどうなんだろう。世界遺産フィーバーも落ち着いて、落ち目になってる観光地も多いようだからな。温泉街の手前に駐車場があるのでそこへバイクを止めてあとは歩いて行ってみた。そしたら、以前と変わらぬいい塩梅の寂れ方だった。元湯と薬師湯は健在だったけど、相変わらず他県ナンバーの車も何台か止まってて、いまだ千客万来なようで安心した。元湯は近いうち工事で長期休業になるらしい。残念なのは温泉街のお店がなんたが減っちゃったような気がする。もっとカッフェーとか雑貨屋さんとかあったような気がするけどな。

でも、お客さんも若い女性が何人も歩いてたから、今日は平日のこんな時間だからやってないだけかも知れん。などと思ってたら、イケメン美女のカップルが二人で女湯に入っていったので、オイオイ、それはちょっと違うぞ、と思ったけど、ああそうか、あれはカップルじゃない、両方女の子だったんだ。男の方がイケメンと思ってたけど、ショートカットの女の子だったんだね。おっさんのイラン世話だった。こうして、温泉街も見たので、温泉には入らずに、なんせ自粛中なんでね、バイクに戻って出発した。

あとはひたすら国道9号線を走って、出雲市街で渋滞に巻き込まれつつ、なんとか予定の時間に松江市街までやって来た。宍道湖に傾く陽がきれいだったので、写真を撮って、夕日の時間までいたかったけど、無理なんで、ホテルに向かった。

迷うことなくホテルに着いた。バイクは専用のスペースに停めさせてもらって、荷物を降ろしてチェックインした。そして、急いで晩飯を食いに行く。出雲そばの店が7時までだからな。急いで行ったら間に合った。いや十分間に合うけどさ。いまだに健在なのが信じられん地方の百貨店のレストラン街の蕎麦屋さんだけど、人気らしいので、そこにした。せっかく出雲に来たからには出雲蕎麦でしょ。ここは松江だけど。

で、店に入って注文した。しばらくしたら海月姫のジジ様やってた子みたいな地味だけどちょっとかわいい女の子店員さんが持って来てくれたので、出雲そばの食い方を教えてもらった。「え、はじめてなんですかーこれはですねーあーしてこーして」と一生懸命に説明してくれてかわいいじゃんクソ。で、かわいいなあとと思いつつ蕎麦食ったらコレヤバイマジヤバイだった。実にうまかったのでまた食いたい。

食ったら駅前をウロウロしてからホテルに戻った。ツーレポ書いて風呂入って寝る。



sunshinebreakthrough

You're runnin' through my vein You're my sunshine

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