強風避けたが雲天の大垣往復
クイーンのライブに行ってきたんだよ。そうだよ、あのクイーンだよ。映画の大ヒットで話題騒然のクイーンのライブだよ。フロントマンがとっくに死んじゃって、ベース担当も世捨て人になっちゃって、ギターとドラム担当だけが残っているクイーンだよ。映画大ヒット、ラッキーだぜ、この機会にがっぽり儲けちゃおっと思って、ニホンノミナサンコンニチハとライブをやりにやってきたんだよ。このー商売上手! そういえば、ジャニタレのドラマがヒットした時もその挿入歌にクイーンが使われとったもんで、曲がヒットしたラッキーとライブをしにきたんだっけ。このー商売上手! そんでもって、ベースはサポートメンバーでなんとかできても、肝心のフロントマンがいないと話にならんもんで、前回は日本でも有名な某ハードロックバンドの大御所ボーカルを連れてきて体裁繕ってうまくいったもんで、今回もその作戦できたわけだよ。で、連れてきたのがよくわからない人だったけど、その世界では期待の若手みたいな感じで、割とイメージ的にあってるかも知んない。前回は違和感あったもんなー。で、日本公演は我が大都会名古屋にもきてくれるから、これが生ブライアンを見る最後のチャンスと思って、見に行くことにしたんだよ。場所が名古屋ドームと聞いて、これは下手な席だと全然見えんなあと不安になりつつ、激しいチケット争奪戦の挙句に取れた席はS席15,000円也、ぼったくりやがってとも思ったけど、なんせ伝説の、生きる伝説のバンドのライブだから仕方がない、でもS席だからきっといい席に違いない、アリーナだし、と思って座席表を見たら、なんと、S席の上にはSS席があり、またその上にはG席がありました。G席とはGOLD席のことだな。で、S席はアリーナの一番後ろの端ですよ。マジかよ、これは一般常識的にいうところのC席じゃん。やられた。しかし、いまさら仕方がない。もう買っちゃったからな。生ブライアンを肉眼で見ることはできんが、生耳で音楽を聴くことはできるからいいか。最近は大画像のモニターもあるからそれで観れるだろう。と思い、さほど期待しないで公演当日を待ちまして、いざ当日、仕事なんかやってられん休みだよ休み、で、場所が名古屋ドームだから、近くのイオンモールで豪勢に晩飯食って会場入りだぜ、と思ってたら、まっちゃん「晩ご飯作るよ。食べてから行くよね?」と言われちゃったもんで「はい」と言わざる得なかったもんで、くそーほんとはイオンモールでゴージャスにスガキヤのピリ辛ネギラーメンを食うはずなのに、と思ったけど、まっちゃんがめでたいライブの日だからとエビフライを作ってくれたので、それを食ってから、去年の福袋で買った他所行き用のブランドもんの服を着てまっちゃんに駅まで送ってもらって電車でナゴヤドームに向かった。大曽根駅で降りて、どっちに行けばいいのかわからへんなーと思ってたら、ナゴヤドームこちらの看板があったので、その案内通りに歩き始めたら、電車から降りた一個大隊全員がそっちに向かって歩き始めていた。うーむ、こいつら全員ライブ参加者か、負けれんぞ、急いで歩いていくのであった。歩いて何分、名古屋ドームの隣のイオンモールが見えてきて、とりあえず、まだ時間があったのでそっちに入って中をうろうろしてたら、平日の夕方ってこんなに客がいるんだーと驚きつつ、フードコートに行ったら、そこはもはや戦場であった。店の前には賛成反対のデモ行進でもしてるような客が並び、食い物を奪い合って殺戮を始める客たち、席が取れないから通路で座り込んで食う客たち、食べ物にありつけずに泣き叫ぶ客たち、こりゃあ、家で食ってきて正解だよ。こんなところにいたら暴徒に巻き込まれて大変なことになるぞ。急いで離れて、少し歩いて行ったら一箇所、物凄い人だかりがしてたので、何かと思って近寄ったら、警備員が4、5人拡声器で「ここは通路です、道を開けてください」「写真を撮ったら速やかに移動してください」「立ち止まらないでください」「モノを投げないでください」と血走った目をして叫んでいた。何かと思えば、クイーンの等身大パネルほか、ライブに合わせていろいろ展示してあるのであった。これはなんとかスマホに収めたい。順番に並んでなんとか撮影に成功した。よーし、この調子で行ってみよう。しかし、その次に現れたのが書店であった。そこでクイーンの書籍などの特設会場を設けているようで、そこはもはや阿鼻叫喚の惨劇の館、こっちは警備員さんもいないもんで無秩序な無法地帯北斗の拳なのであった。これは危険だ、本能的にすぐさまそこから離れて、トイレに行ったら女子トイレになってた。で、女子が大行列だった。どうやら女子トイレが足りないので、男子トイレ廃止になったようで、困った、もう一箇所の方に行ったら、こっちも女子は大ぎょうれつで、男子トイレも大行列であった。でも男子トイレの大行列は大の方で小の方は空いてたので速攻でして、もはやこんなめちゃくちゃなイオンモールからさっさと脱出した方がいいと思って、ドームに移動することにした。しかし、ドームへの連絡通路がもはや通勤時間帯の京浜東北線であった。夕日に映える名古屋ドームの写真を撮ってたら「連絡通路で止まらないでください」「連絡通路では速やかに移動してください」「連絡通路で写真を取らないでください」「ヘンタイライダーはUターンしてください、あ、できないか」ってやかましいわ。とにかく、その怒涛の人の波に乗せられて、ドーム入口付近まで押し出し状態で来たんだけど、入り口付近で「1番から何番ゲートはこちらでーす」「5番から何番はこちらでーす」「ゴールド席の入場はこちらでーす」とスタッフが叫んでいたので、どこから入ればいいのかわからんもんで、チケットを取り出して見たらわかったもんで、そっちに向かって歩いて行ったんだけど、人がいっぱいでなかなか思うように進まないし、外は寒くて死にそうだし、ドームのフードコートは満員御礼で行列がどこが終わりなのかわからない状態で、いよいよ盛り上がってきたよーと言う感じ。で、途中でクイーンライブの看板があったので、人を押し開けてなんとか写真を撮り、他にもっとでかい暖簾とかもっとでかい短冊とかあるのかと思ったけど、意外に質素だなこれだけだった。で、なんとか入場ゲートまでやってきた。荷物チェックのカウンターが何台も並んでいた。「一番奥が空いています!奥の方までそどうぞ!」スタッフと叫ぶと奥の方に怒涛の如く押し寄せる入場者、専任のガードマンらが厳重な荷物チェックと金属探知機による危険物排除に時間がかかってなかなか進まない。ようやくそれが終わったら、チケット検札だった。「はいどーぞー」「はいどーぞー」バイトみたいな女の子がロクにチケットを見もしないで、どんどん半券をちぎっては投げちぎっては投げ、ダイジョーブかこの興行会社。しかし、そのおかげでスムーズにドーム内に入ることができた。こちらスネーク、進入に成功した。今日のライブ共同参加者であるロック野郎にLINEを送ったら、今向かってるぜと返事が来たので、先に席に行こうと思って中を進んだけど、なんせドームなんてロクにきたことがないから、右も左もわからへん。ただでさえ人が多いのに、それに拍車をかけるように、晩飯難民族が、最後の砦のドーム内フードコートに行列を作り、所構わず食い物を貪り食って、今夜の戦いに体力をつけているので、もはやこの地に安住に場所はないのであった。どっちに行けばいいのかわからんと思ってたら「お席ご案内合しまーす」と、店の助けのような声がして、そっちを見たらとっても綺麗なスーツ姿の女性スタッフが手をあげているではないか。これは手取り足取り教えてもらうチャンスではないか。よし行こう、ここで行かなければ一生後悔するぞ。と思ったけど、恥ずかしくて聞きに行けませんでした。反省しています。っていうか、目の前にチケットに書いてある番号の入場口があったんだよ。そっちに行くと、スタンド席に出た。で、どんどん歩いてスタンド席を降りて、そのままフェンスがなくなってるもんで、そのままアリーナ席に行けた。アリーナ席のチケット検察を済ませたら、席番を確認して、ようやく席につくことができたよ。かなり後方なんで、ステージは当然見えない。スタンド方がよっぽど見えるような気がする。うーむ、これはあまり期待できんな。周りを見ると、お隣さんたちは同世代のおっさんグループ、前列には若い女性2人組、かと思ったら、隣の年配のご夫婦の娘さんのようで、親子4人で見にきたみたい。おそらく娘2人が見に行きたいと言い出して、おとーさんが喜んでお金を出したんだろうなあ。そのさらに前の列が若い女性グループのようで、すでにテンション高めなのであった。後ろの席も同世代のおっさんグループのようだが、そのうちの一人がやたらとクイーンについてのウンチクを得意げに話していた。程なくして共同参加者のロック野郎が到着した。「見えんな」「見えん」「スタンドの方が見える」「そうだな」などと一通り、環境について議論していたら、開演時間になった。ドラムの音やベースの音がブイいいーんと響いたので、観客は一気にヒートアップして総立ちになった。でも天井灯が消えてないのでロック野郎が「まだまだ始まらんよ、天井灯が消えてからが本番さ」と座ってるので同じように座ってた。それからも、何度かビロビロリーンとか楽器の音がするたびにキャーキャーと盛り上がってたけど、よゆーで座ってた。そしたら天井灯が消えた。立ち上がっていよいよ始まるぜ! 誰にも止められないぜ! ステージはロココ調の宮殿みたいなデザインで、いかにもクイーンだった。で、始まったけど総立ちなんでステージは全く見えないから誰が出てきたかわからん。前方の観客がキャーキャー騒いれるから誰か出てきたんだろうな。しかし、モニターがないみたいなんで、困ったなーと思ってたら、ロココ調の一部のカーテンが開いてモニターになった。これでようやくステージの様子が分かったような気になった。音が凄まじく、まだバランスが取れてないのか、それともドームの環境の問題か、ちょっと音がズレてる感じ、ボーカルがあんまり聞こえない、それでも生の演奏が繰り広げられているのは家のコンポで聞いているのとは訳が違う。ビリビリくるぜ。どんどん曲が進行していくと、それに合わせて背景が崩れていく。すげー、ロココ調の宮殿ぶっ壊してるすごいセットだなあと思ってたら、違うのだよ。ロココ調も全部映像だったんだよ。ステージにあるのは巨大なモニター板が何枚も組み合わさって、そこに背景やら演奏者やら映像やらガンガン流れるのであった。こりゃもう音楽もすごいがそのいう技術と演出もすごいのであった。前列の女の子グループや娘2人はノリノリで若いっていいねー隣や後ろのおっさんグループもヒートアップしてヘッドバンキングしてるけど、2時間越えのライブ、最後まで体力を持たせるためになるべくリズムを取る程度にしておくのであった。そして、早くも中盤、ブライアンがアコギ1本持ってきて、名曲を歌うのであった。このために体力を温存していたのさ。「イッショニウタッテクダサイ」歌いますよ、もうそのために来たんだ練習したんだ。歌ってたら隣のおっさんグループ体力使い果たして座り込んでた。女の子グループはペンライトを振ってた。すげーなみんなペンライト用意してたんだ、と思ってスタンドの方を見たら、観客総動員でペンライトを振っていて、それはもう素晴らしい美しい光景で名曲とともに、これはライブでしか味わえない世界だと感慨無量だった。で、ペンライトと思ってたらみんなスマホだった。便利だなスマホ。それから後半戦へ、ギターソロはレーザー光線と雲が流れたり宇宙を進んでいるような映像が流れたりそれはもう大掛かりで凄かった。日本のキャンプでよく歌う歌がアレンジで演奏してた。自転車の歌はバイクに乗って歌た。なんで自転車なのにバイクなのか、多分日本ではバイクは自転車じゃなくて自動二輪だからだろうな。そんで持って、いよいよフィナーレ、ラジオの歌から映画のタイトルになった曲で締めた。お約束のアンコールが始り、フレディが映像で流れて、それからどんどんぱんどんどんぱんのお前らぶちのめす歌をみんなで歌って、それから最後のチャンピオンの歌が演奏された。演奏が終わって、ラストのGod save he Queenが流れると、うるうるきちゃったね。思えば、中二病を拗らせてたあの頃に、レコードが擦り切れるくらい聴きまくってた2枚組のライブキラーズ、小遣いが少ないから、実際自分で持ってたクイーンのレコードはこれだけだったんだけど、あとはみんなから借りて聞いてたんだけど、そのラスト、伝説のチャンピオンからのゴッドセーブクイーン、ライブの終わりを告げる流れを、まさかこの年になって、本物を生演奏を聞くことができるとは思わなかったなあ。久しぶりに心を揺り動かされる思い、心を揺り動かされるどころが大激震させられたよ。もうね「素晴らしかった良かった」「素晴らしかった良かった」「素晴らしかった良かった」しか出てこんかったもんな。で、ライブ演目が全てが終わってクイーンのメンバーも退場して天井灯もついて、さて帰るかとなったけど、なんせ3万からの入場者なんで、規制退場なのである。順番に出るのである。で、アリーナ最後方の順番は最後の最後だった。だから余韻に浸りつつ待ってたら、ステージのセットをどんどん解体する様まで見ることができた。なかなかできない体験だったな。ようやく順番が来たので退場したが、今度は出てからが問題だった。3万からの観客が一気に地下鉄の駅に流れ込むので、そりゃもうとんでもない事になってた。警備員さんが「地下鉄の何番口は満員でもう入れません」「何番口にお回りください」と必死に案内してたけど、群衆はもはやどうにもならないレミングになってた。ロック野郎が「ヤバイ」というので「ヤバイな」と同調し「みんなと同じではダメだ、逆に向かおう」と今池方面に向かったのであった。今池から地下鉄の乗ればいいじゃん。そしたら途中でココイチがあった。ライブの後でカレーを食うのが決まりなのであった。そこで恒例の野菜カレーを食うのであった。食いながら今回のライブの反省会を行う。「アダムのボーカルは元気がいいが哀愁がないな」「ブライアンのギターの弦が切れたな」「ロジャーのドラムソロは相変わらずだな」などとうらそうに上から目線で話が盛り上がるのであった。で、結論として、残るはリッチーブラックモアだけなんで、ぜひ、日本公園に来て欲しいという事になった。カレーを食って、どのルートで帰るのが一番いいか、Applewatchに「ヘイSiri、帰りはどっちが早い?」「大曽根駅から地下鉄に乗ってください」「なんだと」そういうことか、カレーを食ってるうちに群衆は空いたということか。「わざわざカレー食いに今池まで来たということだ」ロック野郎はそう言ったがまあ、それはそれでいいだろう。大曽根駅に戻って、そこから帰路についた。帰ってからiPhoneのヘルス画面を確認したら25,000歩になってた。
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この文章に写真入りで段落を付けた読みやすいバージョンはこちらです。
挫折した方は読みやすいバージョンをご利用ください。
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これより本編が始まります。
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クイーンのライブが良かったからどうしてくれよう。そうだ、ツーリングに行こう。ということでツーリングに行く事にした。行き先は浜名湖の創作和食の店にしてたが、当日の天気予報では風力は黄色マーク、バイクに乗るのはやめた方がいい強い風の日になったので、やめようかと思ったけど、岐阜県方面が風力青色マークなんで、岐阜方面なら良さそうだから、岐阜方面に行く事にした。で、まっちゃん特製ルドウタブル風チキンマフィンを食って、準備して、実家新型ガレージから旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出して、エンジン一発始動、吠えるホンダエンジン、唸るエキゾースト、跨って出発した。
ガソリンを入れておく。コスモ石油で満タンにした。ガソリン高いなー。
それから大垣方面に向かった。岐阜といっても飛騨高山方面は雪だから行ける訳ないから、大垣のほうに行ってみた。なんとなく。国道155号線をどんどん走って、天気はよく、この時間まだ風はそれほどなかった。一宮から剣道に入って、そこから安八経由で羽島に至る。コンビニでちょっと休憩。ナナコカードの使えるセブンイレブンだ。っていうか、ナナコカードの使えないセブンイレブンなんか無いだろ。そこでルートを確認する。大垣方面は雲が多くてちょっと心配だが、行ってみればなんとかなるだろう。
再び走り出して、大垣市街まで来たけど、一向に天気は良くならなかった。曇ってるのであった。風もちょっと出てきた。寒いのだった。とりあえず、大垣城まで行ってみた。でも寒いのでゆっくり見てる気にもならんし、駐車場もわからんもんで、路駐で心配だからやめた。
結局、晴れてる愛知県に戻る事にした。21号線で一宮に戻って、吉野家で昼飯にした。愛知県は風が強くて吹っ飛ばされそうだった。もうダメだな、帰ろう。
帰ってきた。吉野家がPayPay40%引きだったのに使わなかったので怒られた。
本日の出費
ゆずれもん 127円
牛丼 387円
本日のCB1300SFの走行距離 110キロ
累計のCB1300SFの走行距離 28780キロくらい
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