Naturally 北海道ツーリング #1

2019年の夏、行くはずだった北海道ツーリングは出発2時間前の大雨警報と避難準備勧告により、土壇場で中止となった。2代目となる現行の2014年モデルCB1300SFが納車5年目にしてついに最北端を目指すはずだったのだが、悪天候になすすべもなく、それ以来、このリベンジをいつ果たせるのかも未知数な日々を送ることになった。そして、本年2020年のツーリング計画は、2、3日のショートツーリングで回数を増やすような流れで考えていた。5月の連休で南房総方面に、6月の連休で有馬温泉、7月の連休で信州戸隠、8月の連休で能登方面に行く予定を組んでいた。組んでいたのだが、日程が2、3日の宿泊ツーリングは雨降ったらやめる方針だったので、5月も6月も7月も、よっぽど日頃の行いが悪かったせいなのか、全部雨で中止になってしまった。バイクに乗れない、ツーリングに行けないストレスも溜まった8月、ダメもとでフェリーの予約状況を検索したら、まだ残ってたんだよこれが。この夏は諸事情ありましたので、フェリーも予約争奪戦がなかったようでまだ残ってたんだよ。よし、ここで一発勝負をかけてもいいんじゃないか。いや、勝負をかけるべきだ。そう思ったのである。このチャンスを逃したら、後悔するに違いない。絶対に後悔する。突然の決定だが、北海道ツーリングに行く。北海道へ行くぞ。昨年のリベンジを果たすのだ。最北端を目指すのだ。こうして、わずかな準備期間で北海道に行くことになった。ただし、状況は目まぐるしく変化しており、この作戦はいつ中止となってもおかしくない。そんな落ち着かない1週間も過ぎて、その日を迎えることになった。そう、出発の日である。



出発の日、問題なく、滞りなく仕事が終わったから、定時でさっさと帰る。最速で走って最短時間で家に着いた。晩飯はパワーの出るトンカツだったので、うまいにゃとガツガツ食って、風呂に入って仕事の汗を流し、出たらエアコンの効いた部屋でクールダウンした。この日のために買ったユニクロのエアリズムシャツを着てメッシュ革ジャンを着た。エアコンがよく効いているから、風呂上りでも快適な着替えとおもいきや、革ジャンが2階の猛暑日のサウナみたいになってた部屋にあったから、アツアツになっちゃって作戦失敗、着ると暑いのであった。革ジャンもエアコンの効いた部屋に置いておくべきだった。今度はそうしよう。最終の持ち物リストをチェックして、必要なモノを用意する。それらを手提げ袋に入れて、これで大丈夫、たぶん大丈夫、と納得したら、実家新型ガレージに移動する。荷物は前日に積んでおいたので楽だ。手提げ袋に入れて持ってきた最終の持ち物をタンクバックに突っ込んだら、旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出す。

すでに日が暮れて暗くなってきた。ガレージ前にてエンジン一発始動! 夜のとばりに計器類の赤や黄色や青色の光が輝くのであった。かっちょええ。チョーかっちょええ。やっぱりCB1300SFサイコー。暖気を済ましたら、いつもの「ちょっと行ってくる」とまっちゃんの見送りで出発した。

猛暑日の熱が残る夜の街を駆け抜けていく。暑いが走っていればちょうどいい。今回は、先日の知多半島ツーリングで、適度なガソリン残量なので無給油で行く。フェリーに乗るとき、車重が軽い方が良いからな。
インターから高速道路に入った。いつもならこのあたりて「行くぜ、北海道!」とアゲアゲになるんだか、今回は、なんだかまだ北海道に行ける実感がなく、あまり盛り上がることなく高速道路に入った。とりあえず巡航速度100キロで流していく。平日なんでトラックばかり走っている。それをかわしながら順調に駆け抜けていく。渋滞もなく快調に走って、養老サービスエリアに着いた。バイク駐輪場に止まった。アドベンチャータイプのバイクが先客でいて、北海道ですかと言われたから、この時間にここを走っているのは北海道でしょ、としばし談笑。そして、フェリー乗り場で会いましょう、ということで別れた。
養老から先は、かつては真っ暗な高速道路だったのが、最近は電灯がたくさん設置されてるので暗くない。さすがに7年も経つと進歩してるな。明るくて走りやすいのでガンガン飛ばしていく。途中から工事がってペースが落ちたが、そこを過ぎたら大丈夫だ。その先、米原ジャンクションから北陸道に入った。この北陸道も真っ暗なイメージがあったが電灯が設置されていた。明るいと安心して走れるよな。しかし、山岳地帯に入ると状況は変わった。灯りが無くなった。くらいよーせまいよーこわいよー。いや狭くはないと思うが。気温の方も急激に下がり、これまでちょっと暑い感じだったのがひんやりしてきた。
賤ヶ岳のサービスエリアでふたたび休憩する。トラックが多いなー。道路情報サービスではこの先の福知山で事故があり、区間一部が通行止めになっているようだ。その前で降りるから関係ないけどさ。休憩したらふたたび北陸道をかっ飛ばす。敦賀インターはすぐだった。高速道路から降りてETCレーンを通過した。国道8号線に入って、そこからフェリー埠頭までの道が、なんせ7年ぶりなんでうろ覚え。大丈夫か心配だったが、一応、Google マップで調べたら、以前と変わっていないようなんで、うろ覚えのまま進んだ。で、実際走ったらなんとなく思い出しんで、迷うくとなくあっさりと敦賀港フェリー埠頭に着いた。

7年ぶりの敦賀港だ。感慨無量。これまで北海道行きが実感できなかったが、ようやくじわじわとくるものがあった。駐車場に入ったら、すでに誘導員の方が赤い誘導灯で案内してくれた。指定された位置にバイクを止める。10台くらい止まってた。受付に行くように言われたので、予約票を持って建物に向かう。キャプテンスカーレットの秘密基地みたいな建物。入ったら左手の受付カウンターに行って、予約票で乗船券を発行してもらう。バイクに戻ってフェリーに持ち込む荷物を整理してから、待合室で時間まで待った。

乗船案内が聞こえたからバイクに戻る。バイクはけっこうな台数になっていた。係の人が今日は70台くらいと話しているのが聞こえた。全盛期には及ばないが、まだまだ北海道ライダーはたくさんいるんだ。バイクにまたがりエンジン始動、順番にフェリーで乗り込む。緊張するなー。久しぶりたからな。立ちゴケとか勘弁な。安全運転で車両甲板に乗り込むと、誘導員に従ってバイクを止めた。やっぱり荷物を下ろすように言われた。めんどくさいが仕方がない、荷物を降ろして荷物置き場に載せたら必要なものだけ船内に持ち込む。選寧入り口に向かって歩いていくと、次次にバイクが乗って来た。全盛期はぎゅうぎゅう詰めだったんだが、最近はかなり余裕を持って止めさせてもらえる。
エレベーターで4階に上がる。エントランスで乗船券をチェックしてもらい、昔の言うところの2等寝台の指定されたベッドに行った。高台のベッドだったもんで頭打つパターンだなと心配したところで頭打った。着替えて荷物整理してさっさと寝る。売店案内があったんで、起きて酔い止めの薬だけ買っておいた。今回の航海はかなり揺れるらしいので必須かと思うのだが、出来る限り飲みたくないな。そして再び寝た。

sunshinebreakthrough

You're runnin' through my vein You're my sunshine

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