Naturally 北海道ツーリング #6

今日も良く寝れた。やはり初日はコーフンしてたのと、フェリーで寝てばかりいたから寝付けなかったんだな。早起きして、今日も超早朝から出動するぞ。今日は特に、超早朝から出動しなければならないのだ。なぜなら、気象情報によると、稚内はこの後大雨に見舞われるのである。いや昨日も大雨だったけど、さらに大雨になるので、その前に脱出するのだ。時間帯天気予報では、早朝の間だけ雨が止むようなので、その間に稚内を脱出する。昨日の雨に濡れた服などが程々乾いているので、速攻で収納、荷物をまとめて、そしてセイコーマートのおにぎりとサンドイッチを食って、顔を洗ったら出発する。

フロントには誰もいなかったので、またかと思いつつ部屋の鍵をカウンターに置いて、荷物はホテルのロビーのソファに置いて、まずはバイクを道路まで出さなければならない。そのためには少しでも軽い方がいい。都合悪く、昨日満タンにしてるからそれでもかなり重いからな。ピロティと道路の段差を慎重にゆっくりと下ろす。こんなところで立ちゴケしたら泣きだぜ。うまいこと下ろせたので、雨が降っていない今の内に荷物を積み込む。積み込んでいたらフロントの係員が、置いた鍵に気がついたようで外まで来て領収書をくれたからお礼を言って領収書を受け取った。万が一のためにレインスーツを装着して、準備ができたらエンジン始動、早朝の曇天雨雲のせいで暗い中、発進する。

まずは国道40号線に出て、旭川方面に走り出す。途中、最北端のマクドナルドの有名なベンチに座るドナルドの前で記念撮影した。ここで朝飯にすることも考えたけど、24時間営業じゃないので、こんな超早朝から朝ごはんにはできないのであった。なんとも残念だが、こんな地方の街で24時間営業する必要なんか全くないわな。
国道40号線を駆け抜けて行く。空は曇天だが、一部は陽の光が漏れているから、まだ大丈夫だな。超早朝なのでガラガラの国道を走って行くと、途中で恒例のパーキングシェルターがあったので寄ってみた。曇天雨天の時は毎回寄ってるところだ。晴れだったら自動的にサロベツ平原に行くから、こんなところは知らない。シェルター内にはトラックが一台止まってた。自販機があって、しかもコークオンだったが、探している北海道限定缶はなかったから買わない。
シェルターを出たらどんどんひたすら走って行く。こんな超早朝にもかかわらず、対向車線からトラックがたまに走り過ぎていく。こんな時間からトラックの運ちゃん大変ですね。頑張ってください。日本の物流はあなた方の力にかかってます。
どんどん走って行くと、豊富温泉までやって来た。一時は北海道にきたら必ず入ってた温泉だ。ここは素晴らしい温泉だよ。お湯が素晴らしい。でも、今はもう長湯できないから入らない。そこを過ぎて、さらに走って行くと、だんだん山の方が深い霧のようなもやに覆われて来て、これはちょっとやばいかも知れんと思ったら、ヘルメットシールドに無数の細かい雨粒がついて来た。霧雨だよ。まただよ。美幌峠の悪夢を思い出し、いったん路肩にバイクを止め、万が一のためにレインスーツ着用で来たからよかったよ。本降りに備えて、ブーツカバーも装着し、完全防水防雨態勢にした。雨を避けて長早朝に出て来たのに、降られてしまったのは残念だ。まだ霧雨だからマシだと思ったほうがいいのか。しかし、やがて霧雨は本降りの雨に変貌して来たのだった。気がついたらヘルメットシールドに大粒の雨が叩きつけるザーザー降りになってた。だめだ、雨雲から逃げきれなかった。
本降りになった雨の中、早朝の暗い中、ひたすら走るしかないのであった。そんな孤独なライダーは国道を時速ピー(自主規制)キロでかっ飛ばしていく。にもかかわらず、そろそろ皆さん活動時間になって来たみたいで、後ろからきた地元ナンバーの車がガンガン抜いて行くのでありまして、いや、ここの某ナンバーは運転が荒いらしいけど、ホント荒い。いや、荒いというか、とにかく速い。江戸っ子だね。何度も言うけど、こっちピー(自主規制)キロで走ってるのに、それを軽々抜いて行くんだぞ。ということはピー(自主規制)キロ以上は出てるということで、ここは東名高速道路なんかい。
そんな激しいバトルを繰り広げたかどうかはさておき、繰り広げて走るうちに、ようやく雨は止んできて、中川の道の駅に寄った。そこでコークオン北海道限定缶のコーヒーを発見、さらに都合よくホットだったので買って飲んで一休みした。これでホテルの自販機で買ったハスカップいろはすと合わせて2種類ゲットした。それからまた走り出して、次の道の駅美深ではコークオン北海道限定ミルクコーヒーを発見したので迷わず買った。そして、塩レモンいろはすもあったので買った。ちょうど水がなくなったところだからな。今回はお茶とコーヒーは避けてミネラルウォーターを飲んでるのさ。なんかかっこいじゃん。消しておしっこが近くなるからコーヒーやお茶を避けておるわけでありません。ホントだよ。ということで、コークオン北海道限定スタンプ4個はあっさり勢はできた。
名寄までやって来たら、陽が差してきた。ここまでノンストップで走って来て腹も減ったし、だんだん気温が高くなって来てレインコートの中がムレムレになって来た。これはどこかで休憩しなければ。そう思ってたらセイコーマートがあったので中に入った。で、またホットシェフの大きなおにぎりを買っちゃった。今度はタラコを買ったよ。そして、売場のおねーさんに何種類あるのか聞いたら、うーん、今日は9種類くらい作ったわねーと言われた。今日はってなんだよ、毎日違うんかい。全種類制覇したろうと思ったのに、無理ゲーのようだ。仕方がない。コークオンの北海道限定スタンプ4個制覇したので調子に乗ってました。
名寄といえば、公園に機関車があったはずだ。思い出してそっちに行ってみた。どうせ、ボロいのが静態保存されてるだけだろうと思ったら、行ってみてびっくり来てみてびっくりだよ。除雪機関車が間に挟まった重連だよ。すげーよ。すげーなんてもんじゃないこれが本物が見ることができるなんて夢みたいだよ。重連の除雪車といえば鉄道模型やってた時に憧れたんだよな、それの実物がここにあるのだ。おしっこ漏れる。写真撮りまくった、マニア風のにーちゃんが2人先に来ていて、同じように写真撮ってた。うーむ、恐るべし名寄公園。
感動覚めやらぬままに国道40号に戻って、走っていく。道の駅に寄り道し過ぎて予定が遅れているのでペースを上げて走って行く。しかし、そうい時に限って、スローペースな車が先頭を走って行くのだった。痺れを切らして車がどんどん反対車線から抜かして行くのだ。しかし、大人のライダーはそんな行儀の悪いことしないのだ。決して反対車線に出て追い抜くなんて、ピー(自主規制)キロ以上の速度を出して追い抜かすなんてやってないよ、ホントだよ。
やがて塩狩峠までやって来た。毎回ツーレポに書いてるけど、ここは実に個人的に思い入れのあるところで、最初に北海道ツーリングに来た時、泊まるはずだった塩狩峠ユースホステルがあったところなんだよ。で、毎回来るたびに、廃墟になった塩狩峠ユースを眺めて、ここに泊まってたらどんな出会いがあったんだろうなあーなどと、当時の思い出に浸っていたんだけど、それがついに解体されたそうなんで、それを見届けに来たのさ。ええ、そうですよ。本当に全く何もなくなってました。完全に更地でした。国破れてサンガリア。何もない土地にただ風が吹いているのであった。これは、もう過去の感傷に浸るべきではない、もうそんなことを忘れて前に進めと言うことなんだろう。よし前に進もう。旭川で旭川ラーメン食おう!
こうして旭川までやって来た。どこでラーメンを食おうかと思ったけど、ツーリングマップル載ってたところにした。店の名前を忘れたけど、駅前ロータリーにある店だ。国道沿いなんで行けばわかるさと行ってみた。旭川ってのは某個人経営ビジネスホテルでえらい目こいた記憶があるんだけど、だからちょっと鬼門なんだけど、国道に沿って走ってたら、再び悪夢の事件が起こった某個人経営ビジネスホテルの前を通った。まだ経営してるみたいです。まあ、せいぜい今後は悪夢の事件を起こさないように気をつてくださいよ。
嫌なものを見ちまったなーと思いつつ、そこを過ぎて、駅前ロータリーまできたら、小さい店で暖簾が出てるラーメン屋さんがあった。あれかなーと思ってバイクを店の前に止めて中に入ったら、狭い店にほぼ満席、壁には有名人の色紙だらけ。ああ、そう言う店か、テレビ向けの人気ラーメン店か。こういうところってどうなんだろうなあ。ちょっと期待薄いかもしれんなあ。などと思いつつ、メニューの一番上の定番の醤油ラーメンを注文した。ツーリングマップルによるとこのお店は生姜ラーメンがおすすめらしいけど、食べた別の客が熱くなった暑くなったを連発してたのでやめました。なんせ旭川めちゃくちゃ暑いので、暑いのは嫌です。老夫婦で切り盛りしてる様で、いかにも昔の職人風な店主が作ってくれた醤油ラーメンが来たので食った。何これめっちゃくちゃうまいじゃん、激ウマじゃん、スープも麺もチャーシューも完全無欠じゃん。有名人も虜になるはずだよ。そしたら、後ろの席にいた女の人が、色紙にサインして店長に渡してた。え、誰あれ? 芸能人か? 食ってるうちに出て行っちゃったもんでわからんかったけど、後で他のお客がその話にをしてて、なんか時代劇によくでてる女優さんだったらしい。名前を聞いたけど忘れた。
旭川ラーメンサイコー伝説が誕生してしまったので、いよいよ美瑛に駒を進める。気温がどんどん上昇して来て、暑くてたまらん。メッシュできてよかったなーと思った。これが普通の革ジャンだったら死んでたな。気温32度だもん。北海道の気温のブレ幅恐るべし。ツーリング前半の寒い寒いと言ってたのが嘘みたいだ。
国道237号線で美瑛に向かう。この路線は混雑することが多かったが、時間的なこともあってか今日は混雑することもなく、順調に美瑛までやって来た。そして、まずはいつもの道の駅美瑛丘のくらに行った。駐車場にはバイクが何台か止まってたのでその近くに止めた。そしたらその内のそのう一台のKawasakiライダーが戻って来て、いろいろ話をした。昨日の宗谷岬は午後から行ったので大雨食らったとか、カワサキはカワサキですよーホンダはホンダですよーとかバイクの話に花が咲いたのだった。
それから丘のくらの建物へ入った。美瑛ロードマップをもらうためだ。毎回もらってるんだけどさ。それから店の中を眺めたけど、一時期に比べて随分と品揃えが落ちた感じだった。店の空きも目立つし、売り物の種類も減ってるようだ。やっぱり色々営業状態が厳しいみたいですね。美瑛ロードマップを持ってバイクに戻り、丘巡り開始だ。天気は曇っててイマイチなんだが、それでも、某所では丘のグラデーションが雲の切れ目から差す日の光でスポットライトのように浮かび上がってそれはもう幻想的な光景になった。いやー写真に撮れなかったのが残念です。でも網膜に焼き付けたから大丈夫です。そんなこんなしているうちに、晴れ間が出てくるようになったけど、今度は強風が凄まじいくらいになって、白い雲や黒い雲が目に見える速さで流れていくある意味ではすごい光景になった。

強風でバイクが倒れるんじゃないかと思えるくらいで、北海道のアスファルトは柔らかくて弱いんで、バイクのサイドスタンドが埋まっちゃって倒れることがよくあるそうなので、埋まっちゃったところへこの強風で倒れたらかなわんなーと思いつつ、天気が回復してくる気配もあるけど、この風はおさまりそうになかったので、朝早くから走って来たことだし、ホテルに向かった。

今夜の宿は白金温泉パークホテルだ。結構なお値段のホテルです。最後なんで温泉くらい入りたいなーと思ってここにしました。しかし、毎回北海道で困るのは、稚内と美瑛富良野の宿なんだよね。物価が高いというか、宿代が高いんで、安くていいところからどんどん予約が埋まっちゃうもんで、優柔不断な決め方してると、最後に残るのは高いホテルばかりになる。高いがいいとは限らないのがホテルの摩訶不思議なところで。ここが高くていいホテルだといいがと思いつつ行った。
玄関口で係の人が立ってて止めるところを案内してくれた。玄関付近にバイクを止めた。玄関付近と言っても、階段を延々登らなきゃいかんのだが。そこで荷物を整理して降ろして、チェックインする。フロントの紳士的ホテルマンさんが、ホテルの内部の案内をしてくれたけど、想像以上にでかいホテルだったのでわからへんかったもんで何度も聞き直した。でも、ではごゆっくりと言われて、すでにエレベーターの位置がわからず聞き直した。すんませんなあ。
本館の2階に上がって連絡通路で新館の1階に行くとそこで2階まで上がって部屋に着いた。長旅だったな。久しぶりに長旅のホテルだ。明日の朝を考えるとゆーつになっって来た。部屋に入って荷物を整理する。とにかく雨に降られたのでムレムレだよ。幸い、ここのエアコンはセントラルタイプだけどよく効いてくれた。これで濡れた服が完全に乾いてくれたらいい。

服やレインスーツを干ししてたら晩飯の時間になった。レストランに行く。夕食はでかいホテルにありがちなバイキングだった。席に案内されて、それから料理を選んだ。偏らないように選んだつもりだけど、まっちゃんに写真を送ったら何その残飯と酷評された。確かに、なんだかよくわからないバイキングの悪い見本のような選択になってた。しかし、トマトとナスのグラタンがうまかったのでそれをお代わりして、特にご飯がうまいのでご飯もお代わりしてちょっとばかり食い過ぎてしまった。バイキングは食い過ぎになりやすいので注意してたんだが、やっちまったなあ。クールポコでした。晩ご飯を食ったら、温泉に入った。ビジネスホテルの狭い風呂ばかり入ってたので大浴場の風呂場は開放的で実に気持ちが良かった。やっぱり温泉旅館は最高ですタイ。ビジホではこの快感はないですタイ。温泉から出たら明日に備えてさっさと寝ることにした。



sunshinebreakthrough

You're runnin' through my vein You're my sunshine

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